しっとり感…

昨日は、5月16日(火)。

 

「さあ、久々にローラーのトレーニングをするか」

そう思ったのですが、外はなんとも良い天気…

 

ということで、ローラーではなく、いつものコースでのライドに行ってしまいました。

 

いつものコース…とは言っても、このときは逆回り。

 

スタートはJR野々市駅で変わりませんが、風向きは西から東に吹いています。

「トレーニングとして走るなら、まずは向かい風だ!」

…ということで、美川方面に向けてスタートしました。

 

初めはそのまま福井県との県境にある吉崎まで行くことも考えていました。

しかし時間的な制約もあり、ずいぶん手前の美川・手取川河口で左折。

堤防を天狗橋まで走り、そこからJR野々市駅に戻ってくるルートとなりました。

 

 

いちおう「トレーニング」と銘打ってのライドなので、「休憩なし、出力パワー200wキープ」を意識して走ってみました。

 

下り基調の楽な区間でもギアを重くしてスピードを出し、できるだけ200wを維持するように走ってみました。

ただ平坦路を中心にすると、通常のルートでは交差点での信号待ち等があり、200wキープはほぼ不可能。

それができるのは、信号が無い長いストレート区間があるコース、たとえば手取川堤防区間…という感じです。

トレーニングとして走るのであれば、長い上りも含めある程度バリエーションがあるルートを選んだ方がいいのかもしれないですね。

 

 

交差点の信号が点滅になってくれる真夜中ではないので、平坦路を中心にトレーニング目的でライドするのであれば、選択できるルートは限られてきます。

(私が知る限り手取川堤防一択のようです。あっ、河北潟もあるかもしれませんね…)

 

トレーニング目的でライドするのであれば、つぎは先端大-軽海-鳥越のルートも考えてみたいと思います。

ここを「休憩なし、出力パワー200wキープ」で走れば、良いトレーニングになるんじゃないかな…そう思います。

 

 

 

ところで、今回のライドでは、いつもの「戦闘力マックス 神様のピナレロ」ではなく、「クロムメッキの輝き ウィリエール」をチョイスしました。

先日の投稿にも書きましたが(「叱咤激励…」)、トレーニングとしてのライドだったのであえて重い方を選んでいます。

 

それに、ピナレロのタイヤはGP5000 28c。

対して、ウィリエールは、同じGP5000ですが25c。

空気圧は、どちらも前後7.0 barにしています。

同じ空気圧であれば、幅広28cのピナレロの方がクッション性が高く、かつ転がり抵抗が少ないため、「乗り味」としては良い方向になるはずです。

 

軽くて、しかもタイヤのクッション性が高いピナレロ。

対して、重い上にタイヤのクッション性も低いウィリエール。

 

「走りにくいウィリエールに乗れば、良いトレーニングになるハズ」…

 

ところが、実際に乗って感覚を比べてみると、ウィリエールの方が「しっとり」という良い感覚があります。

荒れた路面やギャップを踏んだときに感じる衝撃は、もちろん小さくはありません。

ただ、フラットな路面や多少うねっている程度のところでは、「しっとり」という説明がピッタリきます。

 

 

この「しっとり」という感覚は、うーん、そうですねー…

そうそう、かつてオートバイに乗っていたときにも感じたことがありました。

 

 

私がオートバイに乗っていた当時、そのころのオートバイ用のタイヤは摩耗が激しかったようで、車のタイヤに比べると寿命が短いものが多かったように思います。

(まあ、プロダクションレースにも使われる「ハイグリップタイヤを使っていたから」というのもあります…)

タイヤの寿命がきたら新品に入れ替えるのですが、私はタイヤ交換の作業工賃を節約する意味もあって、自宅で前後のタイヤを外し、それをショップに持って行き、タイヤ交換作業のみをお願いしていました。

それに加えて、私はタイヤ交換をフロントフォーク(サスペンション)のフォークオイルを交換する目安にしていました。

 

私が使っていたタイヤは、峠のみを走っているのであれば3,000km未満(サーキットではもっと短い…)、ツーリングだけの使用でも4,000kmほどしか持ちませんでした。

そんな感じで、擦り減ったタイヤの2回目の交換タイミング(走行距離が6,000kmから8,000km増えるタイミング)に合わせて、フォークオイルを交換していました。

この「フォークオイルを交換」した直後は、普通に走っていても、フロントブレーキをかけたときも、今回感じたような「しっとり」という感覚がありました。

 

 

この「しっとり」という感覚について、当時お世話になっていたショップ「城北カワサキ」の社長 山本さんに話してみたところ、つぎのようなことを教えてもらいました。

 

山本さんの話:

その「しっとり」という感覚は、正解。

フォークオイルが劣化してくると、フロントフォーク(サスペンション)の動きが悪く/硬くなる。
このため、路面の変化やブレーキの入力に応じた動きができず、ある程度の力がかかってから、突然フロントフォークが伸び縮みをする。
毎日乗っているから分からないかもしれないけど、段々とギクシャクする感じになっていく。

その状態になったフロントフォークのフォークオイルを交換すると、動きが元通りスムーズになる。
つまり、路面の変化やブレーキの入力に応じて、きちんとフロントフォークが伸び縮みする…という状態に戻る。
新車の状態に戻っただけなんだけど、この突然の変化/交換前後の差が「しっとり」という感覚として感じられるんだ。

 

うちでオートバイを買ったお客さんがタイヤ交換に来て走行距離が10,000kmに近いときは、ついでにフォークオイルを交換するときもある。

そんなとき、よくお客さんは「今回交換したタイヤ、すごく良い感触ですね」って言うんだけど、それはタイヤではなくフォークオイル交換のおかげで、フロントフォークの動きが新車のときに戻ったからなんだ。

 

 

山本さんの説明に、「なるほど」と感心したことを覚えています。

 

 

タイヤは同じGP5000で、空気圧も同じ。

それでもウィリエールから感じる「しっとり」感。

 

オートバイではなくロードバイクでの「しっとり」感なので、正直言って理由は分かりません。

(これが世間で言われるクロモリフレームの「しなやかさ」なんですかね?)

 

ちょっと不思議な印象を受けたウィリエールでのライドでした。

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