求不得苦(「義経」関連) その3

今日は昼寝をして寝過ごしてしまい、トレーニングをサボってしまいました。

雪かきその他で疲れているのか、ちょっと生活のリズムが狂ってきて、トレーニングへ向かう気持ちも揺らいでいます…

 

このところ少々メンタルをやられ気味の私が、「求不得苦」にまつわる話として、大河ドラマ「義経」の印象的なシーンについて投稿してきました。

今日の内容も大河ドラマ「義経」のシーンに関するものですが、今回は「求不得苦」に関するものではなく、「絶望の淵にあっても」…という内容です。

 

元々は源氏である木曽義仲(小澤征悦)だが、宇治川の戦いで鎌倉方の義経に敗れ、その首は京都・獄門に晒される。

戦ったとはいえ、義仲には同じ源氏としての情を感じていた義経は、複雑な思いで獄門に晒された義仲の首を見つめる。
そこに、義仲の愛妾だった巴(小池栄子)が、落ちぶれた姿で現れる。

義経を見つけた巴は、恨みで目を血走らせる。
そして、自分も死ぬことを覚悟して義経に斬りかかろうとする。
しかし義経は、「憎しみが人を強くするともいう。生きるために、私を憎みなさい。」と言って巴の手を押さえ、静かに送り出す。

(これが伏線となります)

 

その後、一ノ谷、屋島、壇ノ浦と源平の戦いが続き、義経の大活躍で平家は滅亡。
源氏の大勝利。
鎌倉幕府、そして頼朝が権力を握る。

しかし、平家追討の大功労者である義経が、今度は、兄・頼朝から追われることになる。
そして、山伏に変装した義経主従の逃避行が始まる。
吉野、京都、伊勢、近江、越前、加賀…と逃げ延び、平泉を目指すが、その最中、季節は厳しい冬を迎える…

 

とある山の中、外は吹雪。
農家の離れ、粗末な納屋を借りた一夜の宿。
囲炉裏を囲んで暖をとる義経たち。
そこへ、赤ん坊を背負い夕食を運んでくる農家の若妻。
なんとそれは、獄門の前で義経を襲おうとした巴だった。

義経以外は巴の顔を知らない。
なので、誰も気に留めない。
しかし義経は、それが巴であると気付く。
巴も義経と目を合わせ、少し驚く。
しかし、今は穏やかに暮らしている様子の巴。
そのまま夕食を渡すと、静かに納屋を出て行く。
義経も納屋を出る。

 

義経は巴に言う。

母になったのですね。

 

巴は答える。

はい。
私は、あなたに生かされました。
生きてさえいれば、いつか静かな暮らしがやってきます。
あなたも諦めず、どうか生きてください。

 

このシーンも、とても印象に残っています。

大河ドラマはどれもそうですが、脇を固める俳優陣の演技が素晴らしいと思います。
このシーンも、小池栄子さんの演技が光る名シーンだと思います。

 

絶望の淵にあっても、生きることを諦めない。

そのときの想いは叶えられなくても、生きてさえいれば、必ず道はある。

 

うーん、心に響きます。

今の私には、なぜか大きなインパクトを与えます。

 

でも、私のメンタル、本当に大丈夫でしょうか…

求不得苦(「義経」関連) その2

昨日投稿した、私が求不得苦について知るきっかけとなった大河ドラマ「義経」のシーンには、それが伏線となった展開があります。
ここでは、その展開についても述べてみます。

 

義経は、兄である頼朝からの「肉親の愛情」がほしい。
しかし、それが得られないからこそ苦しむ。
師の覚日からは、「得られないなら、いっそ打ち捨てよ」と言われるが、すでに、色々な「しがらみ」に縛られている義経は、「捨てることはできない」と答える。

その後…

義経は、壇ノ浦の戦いでも大活躍、そして平家を討ち滅ぼす。
その際、時の天皇・安徳天皇、その母である建礼門院・平徳子(中越典子)、安徳天皇の異母弟である守貞親王も、平家一門と共に壇ノ浦の海に入水する。
しかし、建礼門院と守貞親王は助けられ、京都・大原の寂光院に連行される。

 

義経は、建礼門院と一緒に助けられた守貞親王が、実は安徳天皇ではないか…と疑っています。
ただ、そのことは弁慶には告げず、共に寂光院を訪れます。

 

弁慶は外に控えていますが、義経は中に招かれます。
部屋に通された義経は、建礼門院と対峙して尋ねます。

庭でお見かけした守貞親王は、安徳天皇に似ておられるのでは?

 

建礼門院は、一瞬凍りついた表情になります。
しかしそれを押し殺し、義経からの問いには直接答えず、次のように返します。

私はこれまで、父である平清盛(渡哲也)に言われた通りに生きてきました。
それは、平家一門の繁栄のため…ということでしょう。
しかし、平家が滅亡した今、ようやく一切のしがらみを捨て、自分のことが自分で決められるようになりました。
守貞親王(実は安徳天皇…)も、この後は世俗を捨て、仏門に帰依し、亡くなった者の菩提を弔って生きて行かせようと思います。

 

義経は、助けられた守貞親王が、「本当は安徳天皇である」…と確信します。
しかし、次のように答えます。

私も、色々と思い煩うことがあります。
師の覚日様からは、「いっそ打ち捨てよ」と言われましたが、私は捨てることはできませんでした。
しかし、あなたは今、世俗を捨て、しがらみを捨てると仰った。
あなたはお強い。
この後は、どうか「守貞親王」と共にお暮らしください。

 

頼朝からの兄弟愛を受けることはできないが、敵方の平家には情けをかける義経。

建礼門院は、見逃してくれたことに感謝の言葉を掛けたいけれど、そうすると、守貞親王が実は安徳天皇であることを公に認めてしまうことになり、それもできません。

せめて…との想いから、建礼門院は静かに黙礼をして、深い感謝の意を示します。
そして義経も、何も知らない弁慶と共に、穏やかな心で寂光院を去って行きます。

昨日のシーンも印象的なのですが、このシーンも、建礼門院を演じていた中越典子さんの緊迫した演技もあって、非常に印象に残っています。

 

うーん、これも深いですね。

 

何か決断を迫られたとき、自分だったら、それまでのしがらみを捨て、本当にゼロベースで判断できるだろうか?

そして、利害が反する相手等に、譲歩したり情けをかける、そんな深みのある人間性を示すことができるだろうか?

そんなことを考えたりします。

 

やはり、今の私のメンタルには、リフレッシュが必要なようです…

求不得苦(「義経」関連)

今日からローラーを再開しようと思っていましたが、夕方まで色々と打ち合わせがあったのと、ギックリ腰になったことのある腰の右側に違和感があったため、トレーニングは明日からに延期としました。

オートバイに乗っていたときの事故や転倒の影響から、私の場合、疲れてくると、まず腰の右側がダル痛ーくなってきます。
そのまま無理をしてギックリが再発したときもあり、私は、腰に違和感があるときは用心しています…

 

さて、今日は自転車以外の話題からです。

 

仏教に、四苦八苦という言葉があります。

生きること、老いること、病気になること、死ぬこと。
これらは根本的な苦しみとして「四苦」と言われます。

愛する者との別離、怨み憎んでいる者に会う、求める物が得られない、肉体と精神が思うままにならない。
これらを加えると「八苦」。

 

この中で、「求める物が得られない」ことを「求不得苦(ぐふとくく)」と言いいますが、私には、この言葉を知るきっかけになったドラマがあります。

それは、大河ドラマ「義経」です。
ドラマの中で、義経役のタッキーが「求不得苦」について述べるシーンがあり、私にはそのシーンが非常に印象的でした。

 

義経(滝沢秀明)は、兄である頼朝(中井貴一)から弟として愛されたい。
しかし、平家との戦いでどんな大活躍をしても、頼朝から褒めてもらえることはなく、ねぎらいの言葉もない。
そればかりか、逆に冷たい仕打ちを受けてしまう。
義経は、何よりも頼朝からの肉親の愛情を求めているが、悲しいかな、それは得られない。

求める「頼朝からの愛情」が得られないからこそ、義経は苦しむ。
それを見て、家来の弁慶(松平健)も、やはり苦しむ。

 

鞍馬寺の御堂に籠り、毘沙門天の前で一心に祈る義経。
御堂の外に控えながらも、義経を案ずる弁慶。

その義経に、「得られないなら、いっそ(源氏、そして武士としての立場、つまり頼朝との絆を)打ち捨てよ」と、師の覚日(塩見三省)は伝えます。
しかし、義経は「捨てることはできません」と覚日に答えます…

 

うーん、深いですね。

今日はなぜか、このシーンを思い出しました。

仕事がうまく進んでいないからなのか、心に何か満たされないものがあるのか…

 

明日、明後日は、仕事はお休み。

この週末は雪かきからも解放されて、しっかりリフレッシュしたいと思います。

 

追伸:

このところの私であれば、もっと下世話なことになってしまいます。

いろいろなロードバイクがほしい、そのロードバイクで速く走る足がほしい。

求める物が得られないからこそ、私は苦しむ…

 

苦しみから逃れるためにも、この週末はローラートレーニングに精を出したいと思います。

贅沢なバイク

雪は峠を越えましたが、その影響はまだ残っていました。

妻の勤務先の駐車場は、まだ雪かきが完全には終わっておらず、停められる車の台数に制限があるそうです。
勤務先からは、「他の方と乗り合わせたり、可能な方は家族の方に送迎をお願いしてください」との通達があった由…

という訳で、今週は、私が妻のタクシー・サービスを行なっています。
実は、妻の勤務先はスポーツサイクル・イシノさんのお店と同じ方向にあります。
このため、妻を迎えに行くときには、イシノさんに寄ることができたりします。

ちょっとイシノさんに寄っては、元カノ(ウィリエール)の状況を聞いたり、新しく入荷したフレームなどの話をしたり…
楽しみながらのタクシー・サービスです。

 

そんな中、イシノさんで、「贅沢なバイク」を見つけました。

贅沢なクロスバイク…

バーハンドルにフラットべダル。
コンポは105、ホイールはシマノ RS。

「かっこいいクロスバイクだなー」
ふーん、と思って通り過ぎようとしたら….

フォーク/シートステーに赤・青・黄の模様(モンドリアン)。
うん?
フレームを見ると、白いダウンチューブに黒く大きな「LOOK」のロゴ。
「LOOKってクロスバイク出してたっけ?」

あれー、と思ってよーく見ると…
なんと、フレームは「LOOK 785 HUEZ RS」!

 

このオーナーさん、最初はカレラ、つぎはTIMEと、それぞれのカーボンフレームをチョイスして、イシノさんでクロスバイク?を組んでもらっているそうです。
うーん、なんと贅沢なバイク…

  

例えば近場のライドコースを走っているときに、このバイクを見かけたとします。

かっこいいクロスバイクがいるなぁ。
ふーん、LOOK?
えっ、HUEZ RS!

私なら、きっとこんな反応をすると思います。

みなさんも、ツーリングでこのバイクに出会ったら、きっとビックリするんじゃないでしょうか。

 

自転車の楽しみ方は人それぞれ。
いやー、いいですねー。

「とても羨ましい」…
正直に、私はそう思いました。

ホッと一息と思ったら…

大雪が降り、連日の雪かきで「いい筋トレ」の日々が続きましたが、今日の北陸・金沢は高気圧が張り出し気温が上がってきました。

また、主要道路や大きなスーパーマーケットの駐車場ならほぼ除雪ができてきたため、ある程度日常の生活が戻りつつあり、ようやくホッと一息つける状況になりました。

ついでに、今日は連日の除雪による筋肉痛/疲労もあり、トレーニングはお休みして、こちらもホッと一息です。

 

…と思ったら、今度は新型コロナの緊急事態宣言の対象が拡大されるとのニュースが流れてきました。

すでに対象となっている東京、埼玉、千葉、神奈川に加え、新たに大阪、京都、兵庫、愛知、岐阜、福岡、栃木が追加され、都合、11都府県が対象になるようです。

石川県も新たな感染者がゼロとなる日はなく、このところ、毎日10人以上が報告されているようです。

 

私のシーズン開幕となる(ハズだった…)伊吹山ドライブウェイヒルクライムは、岐阜県不破郡関ヶ原町で開催されます。
岐阜県も緊急事態宣言の対象になるのであれば、伊吹山でのヒルクライム開催は、やっぱり決断しにくいですよね…

 

ヒルクライムレースの開催は難しいとしても、せめて、伊吹山ドライブウェイも、富士スバルラインのように、普段から自転車も(もちろん有料で…)走れるようにならないものでしょうか。
そうすれば、4月じゃなくても伊吹山を自転車でヒルクライムできるチャンスが生まれます。
これを喜ぶ方は、きっと大勢いるに違いない…そう思います。

伊吹山ドライブウェイ、あるいはヒルクライム大会関係者の方で、もしこのブログを目にしておられる方がおられるなら、ぜひご検討のほど、よろしくお願いいたします。