フラグの回収…

今日は、11月16日(木)。

もう11月も半ばを過ぎてしまいました。

 

昨日までは「冬本番も間近です」…というお天気で、雷も鳴っているほどでした。

しかし、その雷さまもどこへやら。

今朝、目が覚めた未明5時の空には満点の星。

明日からのお天気は、また下り坂のようですが、今日一日の晴れ間を喜びたいと思います。

 

そんな昨日は、フォーカスでのローラー LSDを40分行いました。

 

パワーゾーンでいうと「ゾーン2/ゾーン3」相当のローラーです。

なので、戦闘能力向上というよりは、基礎力を固める内容です。

昨日は時間が押していたので40分でクールダウンとしましたが、年明け2月までは、このローラーを最終的には120分(2時間)行うようにしたいと思います。

 

ポガチャルを始めとしたツール・ド・フランスに出場する選手たちも、「ゾーン2」でのトレーニングを行っているとの記事を見た覚えがあります。

ロードバイク関連のYouTuberの方でも、「150wほどで走り続けることが、自分の能力向上につながった」という趣旨のコメントを述べている方がおられました。

この負荷でのローラーであれば、インターバル等の高負荷トレーニングよりは、私にとって「続けやすい」と感じられます。

以前も投稿に書きましたが(「L.S.D.の効果…」)、なんとしても、飽きずに年明け2月までは続けたいと思います。

 

 

「このローラーを、年明け2月まで継続する」…と宣言通り、果たして続けることができるか。

本宣言の ”フラグ回収” は2月。

皆さん、2月をお楽しみに。

 

 

さて、”回収” 繋がりで…

 

シマノから、11速のアルテグラ/デュラエース クランクのリコール(回収)が発表されています。

 

その内容は、

「クランクの接着箇所が剥がれることがある」

という内容だそうな。

対象のクランクかどうかは、クランクの製造刻印で判断するとのこと。

 

アルテグラ/デュラエースを使っているのは、私のバイクではフォーカス(アルテグラ)とピナレロ(デュラエース)。

さっそくチェックすると…

 

まずは、フォーカス。

おーっと、該当しています。

 

つぎは、ピナレロ。

良かった、該当していませんでした。

 

…と思ったのですが、これは4iiiiのパワーメーターのクランク。

元々装着していたクランクは、外して、箱に入れてあります。

そっちをチェックすると…

なんと、該当していました…

 

チェックの結果、「フォーカス」と「外してあるピナレロのクランク」をスポーツサイクル・イシノさんに持っていくことになりました。

なので、しばらくはフォーカスでのローラーはできないことになりそうです。

 

 

フォーカスが使えない間は、対象外だった4iiiiパワーメーターが付いているピナレロでローラーを行うことにしますかね。

 

→なべちゃん、kit1002さん、kenshinさん、むぎーさん。

クランクに11速のアルテグラ/デュラエースを使っているバイクをお持ちのハズ。

ちょっと刻印をチェックしてみましょう。

プレッシャーが…

今日は、11月14日(火)。

天気予報が伝えていた通り、週明けから寒さが一段と厳しくなり気温は6℃。

それでも最高気温は14℃となっており、急に寒くなった前日よりも4℃上がるようです。

 

そんな ”急に寒くなった” 昨日 13日(月)、金沢の最高気温は10℃でした。

その寒さの通り、車で走っていると霙(みぞれ)が降り出し、フロントガラスに「ビシビシ」と氷が当たる音がします。

「とうとう空から白いものが降るんだなぁ」…

 

いよいよ冬本番も間近。

そんなことを感じました。

 

 

その昨日は、フォーカスでのローラー 60分を実施。

 

ケイデンス 70rpmをキープした LSD を60分おこなってみました。

ただし、途中、汗拭き用のタオルを取りに「ちょっとローラーを降りた」タイミングで、スピードセンサーが切れていました。

 

このスピードセンサー。

先日「バッテリー残量が少ないですよ」とのアラームが出たので、ボタン電池を替えたばかり。

電池を変えたばかりなのに、1分ほど止まっただけでセンサーが切れるなんて、なんだかモヤっとしますよね。

しかもセンサーが切れているのに気付いたのは、LSD ももう終わり間近のタイミング。

 

「…ったく、しっかりしてくれ」

 

思わずそう呟いてしまいました。

その言葉をプレッシャーに感じたのか、LSD が終わってクールダウンになった途端、センサーが復活。

センサーの回転動作は、ウォームアップの方が遅いんですけど…

 

「そうはならんやろー」

 

…と、これも思わず突っ込んでしまいました。

 

 

言霊(ことだま)と言われることがあります。

「声に出して言った言葉が現実世界に影響を与える」

 

スピードセンサーは私の言葉にプレッシャーを感じ、遅ればせながら復活してくれたのかも…

そんな昨日の現象でした。

 

 

さて、プレッシャーつながりで。

 

 

実は昨日は、私の健康診断の日。

朝一番で予約をしている病院に向かいました。

 

今回の検診も、予約の際には胃カメラ検査を希望したのですが、

「胃カメラは、3月まで予約が一杯です」

とのことで、しょうがなく今回はバリウム検査で予約を実施。

 

ところで、このバリウム検査。

私は若い頃(確か大学生の頃だったかな…)に1回だけしか受けたことがなく、社会人になっては恐らく初体験。

バリウムが飲みにくくて苦労したような印象が残っていて、「なんだか、嫌だな〜」と思っていました。

ところが…

 

8時半ごろから、さっそく健康診断開始。

検尿、身体測定と順調に進み、つぎは血圧測定/採血。

その血圧測定の結果ですが、なんと自分でもビックリの「180/118」という結果。

 

昔から私は、緊張すると血圧が上がる傾向にあります。

医者や看護師が

「血圧を測ります」

と言うだけで、恐らく「20」程度は高くなってしまいます。

 

今回、看護師の方が測定した血圧を用紙に記入した後で、もう一度(…と言うか5度ほど)自分で計り直さててもらいました。

自分で測ってみると、最終的には「168/100」ほどにはなるんですね、これが。

「ほら、低くなった」

とは言っても、まあ、高いんですけど…

 

「すみませんが、この血圧ではバリウム検査を受けることはできません」

…ということで、今年の健康診断では、胃の検査はできないことになりました。

 

「そのかわり」でも無いですが、(胃の検査を除いた)すべての検査が終わったあとで、看護師の方からの「親切なレクチャー(生活指導…)」をいただきました。

 

「親切なレクチャー」をいただいた看護師の方とは、三ヶ月分、以下を書いてお手紙をやり取りすることになりました。

・毎朝血圧を測定し
・それを一ヶ月ごとのグラフにしてください
・体重も測定しましょう
・平日にお酒を飲むのはやめることにして
・飲んだ日には丸を書いてください…

 

 

そんな健康診断からの帰り道。

家には寄らず、そのままかりつけの内科医院に直行。

その内科医院の先生からは、「あなたは間違いなく高血圧です。まずは薬を飲んで、その上で運動/食事等の生活改善を行って、経過を見ましょう」という教育的指導があり、すぐに血圧を下げる薬(降圧剤)を処方してもらいました。

 

 

それらの経緯のすべてを妻に報告。

そして、その日の夕食。

お酒はやめて、ポ○カ○モンの炭酸水割り。

おかず等の味付け等も、一気に減塩。

 

血の圧力(プレッシャー)が高いことに伴う、妻の私の食事/味付けに対する ”プレッシャー”。

今後は、このプレッシャーもかなり強くなりそうです…

ミニベロでの楽しみ方

今日は、11月12日(日)。

朝から天気はどんよりしており、少し雨が降って路面も濡れています。

 

今日の金沢の最高気温の予想は、15℃。

それを知った妻は、昨日の夜のうちに、朝5時からリビング・キッチンの床暖房が働くようにタイマーをセットしていました。

 

「いよいよ暖房を入れる季節が来たか」…

そんなことを感じました。

 

寒気が来る…とはいうものの、昨日の11日(土)の天気は、まだ、曇ってはいるものの雨は落ちていない状況でした。

そんな午後12時過ぎ。

お昼をちょうど食べ終えた頃に、なべちゃんから電話が入りました。

 

「午後からkit1002さんと一緒に、ミニベロでカフェへ行きコーヒーでも飲もうと思っています。一緒に行きませんか?」

 

もちろん、すぐに「了解」。

 

あーっ、でも午後はタクシーサービス(妻の買い物に付き合う…)の約束をしていた…

 

私:
よし、今から買い物に行こう!

妻:
えっ、慌ててるの?

私:
いや、そんなことはないよ…(汗

 

怪訝そうな妻を乗せてさっそくスーパーへ行き、さっさと買い物を済ませます。

家に帰ると、急いで買った物をお片付け。

そそくさと納屋に行くと、すでに、なべちゃんとkit1002さんが待っていました。

 

 

なべちゃん、kit1002さん、私の3人が揃ってミニベロに乗るのは、6月のポタリング以来かもしれません(「ポタリングのはずが…」)。

 

久々のミニベロで3人が向かったのは、イータウン白山の中にある「港屋珈琲 白山店」。

 

「港屋珈琲」さんは、外観がレンガ調の建物で、横浜にある赤レンガ倉庫をちょっと連想させます。

「横浜が本店のチェーンなのか?」…

と思ったら、本社は三重県鈴鹿市にあるようです。

いずれにしても、ちょっとオシャレなイメージのカフェです。

 

 

当初私は、ミニベロであるイデオム2にも、スピード/ケイデンス/パワーメーターの各センサーを付けていました。

しかし、長女が乗っていたフォーカスをリバイバルしたため(「フォーカス リバイバル!」)、それらのセンサーはすべてフォーカスに移植しています。

このため、今回ミニベロでライドした際の記録は、初めてガーミンウォッチのみで取得しています。

このため取得データの内容は、GPSによるスピード/軌跡と心拍数のみとなります。

 

まあ、ミニベロでのポタリングなので、それでも十分ですね。

 

 

私が乗っているイデオム2のタイヤですが、先日、「23-451」から「34-451」と11mmのワイド化を実施したばかり(「クリアランスの問題…」)。

その ”ワイド化” の効果を試すチャンスが到来した…

そんな今回のお誘いでした。

 

タイヤをワイド化したので、空気圧のセッティングも「4.0 → 2.5 bar」へと低くしてみました。

実は、この「空気圧を低くセッティングした」ことによる乗り心地向上の効果は素晴らしく、路面のデコボコをまったく気にせず走ることができるようになっています。

 

「いやー、ミニベロはこうじゃないと」…

本当にそう思いました。

 

港屋珈琲さんで、なべちゃんはウィンナー珈琲、kit1002さんはセレクト珈琲、私はアイスコーヒーを注文。

取り留めのない話をしながら、のんびりとコーヒーを飲んで時間を過ごします。

 

「ミニベロでの楽しみ方って、これだよね」…

 

 

ロードバイクでのレース、ロングライドも楽しいものです。

しかし、往復たった12.3kmのポタリングでも、ミニベロに乗って行けば十分楽しめる。

それを感じたミニライドでした。

ピナレロ vs フォーカス…その6(ローラー LSDでの結論)

今日は、11月11日(土)。

1が4つ並ぶ今日の日は、それになぞらえてさまざまな記念日になっているようです。

 

・箸の日 箸が二膳並んだように見えるから
・サッカーの日 11対11で行うから
・配線器具の日 コンセントが二つのように見えるから
・ベースの日  弦が4本のベースのように見えるから

いやー、色々ありますね。

他にも、

・キリン一番搾りの日
・ポッキー&プリッツの日
・…

などなど。

 

11月11日は、1年で最も記念日が多く制定されている日だそうな。

我が家でも、何かの記念日であることを口実にミニパーティでもやろうかな…

そんな気になってしまいました。

 

 

さて、そんな ”日本一の記念日” の前日である10日(金)、例によってフォーカスとピナレロの両バイクを乗り継いだ「ローラーでのLSD」を行ってみました。

 

昨日の投稿(「タイヤのプロファイルはどう?…」)にも書きましたが、フォーカスとピナレロをローラーを行ったときのパワーデータを比較するときは、以下の点について注意が必要になることが分かりました。

・同じタイヤ(GP5000 28c)を履いていても、
・フォーカスとピナレロが履いているホイールのリム幅が違う(17c/19c)ため、
・両バイクのタイヤのプロファイルは違っている…

更にそれが原因で、

・ローラーの ”ドラム” 上を走る際は、
・空気圧を同じ値に設定したとしても、
・タイヤの変形量は「フォーカス < ピナレロ」となり、
・転がり抵抗としては変形量の多いピナレロが不利である…

 

最後に記載している「変形量の多いピナレロが不利」…

これが ”キモ” でした。

 

そこで今回のローラーでは、

・空気圧を少し上げることで、
 →(F: 4.5 → 5.5 bar、R: 5.0 → 6.0 bar)
・タイヤの変形量の差を少なくし、
・変形から生じる「タイヤの転がり抵抗の差」を小さくする…

こととして、LSD 40分をそれぞれ行っています。

 

↓ フォーカス

 

 

↓ ピナレロ

 

 

それぞれの「LSDを行っている部分」のみをズームしてみると…

↓ フォーカスのズーム

平均ケイデンス 71rpm
平均パワー   162w

 

↓ ピナレロのズーム

平均ケイデンス 71rpm
平均パワー   163w

 

やはりフォーカスの方が少ないパワーでペダリングできています。

ただし、その差は「1〜2w」であり、全体の「0.6〜1.2%」。

 

空気圧を上げたことで「タイヤの変形量の差」が少なくなったとは言え、やはり、それが原因となる「転がり抵抗」の差は、1% 程度は発生しているようです。

しかし、私自身の足でペダリングした感覚としては、「もう、差がない」…としか感じませんでした。

 

おそらくフォーカスに、リム幅「19c」のホイールを履かせた上で、同じタイヤ/同じ空気圧でローラーで走ってみれば、上記「0.6〜1.2%」の差も無くなると思われます。

今回は、そこまではやってみませんが…

 

 

 

一連の「ピナレロ vs フォーカス」では、手持ちの3本ローラー(エリート e-Motion)上を両バイクで走ったときに感じた「ペダリングの軽さの違い」に着目し、取得したデータを比較しながら、その原因を考察してきました。

 

その結果として、

・ホイールのリム幅の違いに伴うタイヤのプロファイルの違いにより、
・ローラーのドラム上を走る際の変形量の差が発生し、
・それが原因でタイヤの転がり抵抗に差が生じている…

という結論を得ました。

 

今回、まずメカ的な要因を考えて、

・チェーンラインの清掃
・ビッグプーリーの導入

の対策を行ってみました。

これらの対策を行った効果として、確かにパワーロスを防ぐことはできましたが、両バイクの差を ”ゼロ” にすることはできませんでした。

 

更に、差がゼロにはならない要因を調べてみると、前述の通り、ホイールのリム幅の違いに伴ってタイヤのプロファイルに違いが発生しており、それが原因となって「転がり抵抗の差が生じている」という結論を得ました。

 

納得できる結論を得て、正直、ちょっとホッとしています。

 

それと、これまであまり気にしてこなかった

・タイヤの空気圧と、
・タイヤ幅/ホイールリム幅の相関

にも、走りに関する重要なポイントがあることが分かりました。

それを認識できたことも良かったと思っています。

 

 

自分が感じた ”ちょっとした疑問点” を、スルーせずに本気で調査/確認/考察してみる。

これぞ、趣味の究極の楽しみ方。

皆さん、そう思いませんか? 

 

 

追伸

「ピナレロよりもフォーカスが優っている」…

 

ローラーで行っているLSDというトレーニングに限定した条件でしたが、私は、上記の結論が導き出されるのことに納得できませんでした。

それが動機となって、今回は色々と確認/考察をしてみました。

 

確認/考察を重ねた結果として、まずは「空気抵抗/路面の変化」等、外部の影響をまったく受けない「3本ローラー」という環境に限定すると、

・同じ条件で行うローラーで、
・一定のケイデンス(今回は70rpm)で走っているのであれば、
・両バイクに優劣はない(差は生じない)

という結論に辿り着きました。

 

 

「まあ、そりゃそうだよね」

 

 

さて、つぎからが ”本丸” です。

・”同じ道路” を実際に走り、
・その際に取得したデータを比較することで、
・両バイクの「性能の違い」を考察する…

 

今回同様 ”本丸” でも、解決すべき課題が発生し一筋縄ではいきそうもありません。

しかし、それらを解決しながら確認/考察を進めること ”そのこと自体” が楽しみだ…

私はそう思っています。

タイヤのプロファイルはどう?…

今日は、11月10日(金)。

11月も、すでに1/3が過ぎてしまいました。

この調子でいくと、

「あっ」という間に11月末になり、
「えっ」と思った途端にお正月が来て、
「おっ」と感じたら春が来る…

ということにそうなりそうです。

 

歳を取れば取るほど1年が過ぎるのが早いと言いますが、本当にそう感じます。

小学校の6年はとても長く感じましたが、それに比べると、その後の中・高の6年間はとても短かかった印象です。

そして大学の4年、社会人になってからのおよそ40年。

1年がどんどん短くなって年月が過ぎて行く感じ…

 

 

どうやら各個人が感じる1年の ”長さ” は、それまで生きてきた年月との比較による「感覚的な印象」で決まるそうな。

たとえば…

 

小学校1年生 7歳の子供にとっての ”1年” は、自分の生きてきた年月の「1/7」。

これに対し、還暦を過ぎた61歳の私にとっての ”1年” は、自分の人生のわずか「1/61」。

 

「1/7」と「1/61」。

この違いは大きいです。

 

その短い「1/61」を充実させ、少しでも ”長く” 感じられるように、「年甲斐も無く」…と言われても、まだまだ色々なことに興味津々で生きていきたい…

そう考えます。

 

 

さて、その ”興味津々” の一環として、このところのローラーでは、ピナレロとフォーカスをローラーで乗り比べた際の「ペダリングの軽さ」が違うことに着目し、その原因を探ってきました(「空気圧はどう?…」)。

 

昨日 9日(水)のローラーでは、LSD 30分を、フォーカスとピナレロのそれぞれ両方で行っています。

ただし、空気圧をできるだけ均一にしたいとのことで、ポンプはヒラメ式ではなくワンタッチ式のアダプターのものを使い、「F: 4.5 bar、R: 5.0 bar」としました。

 

まずはフォーカス。

 

ケイデンスのブレは比較的少なく、概ね「70rpm」をキープできたように思います。

 

つぎにピナレロ。

 

こちらも同じような印象で、双方とも、比較するには良いデータが取れたと感じました。

 

例によって、LSD部分(ケイデンス 70rpm相当部分)のみをズームしてみます。

 

↓ フォーカス

平均ケイデンス 70rpm
平均パワー   165w

 

↓ ピナレロ

平均ケイデンス 70rpm
平均パワー   171w

 

やはり「6w = 3%」の差で、フォーカスが優れている…というデータ比較結果となりました。

 

今回のデータによる結論もこれまで得た結果を肯定するものであり、まあ、間違いはないんだと思います。

しかし、フレーム、ホイール、BB等、個別部分の優劣(価格の違い?…)を思えば、私の個人的な感情として、

「ピナレロの方が ”パワーロスが少ない” という結論になって然るべき」

という思いが捨てきれません。

 

 

「何か、決定的に違うところがあるはずだ」…

そう思って、さらに色々考えていましたが、ちょっとヒントらしいことに思い当たりました。

 

フォーカスとピナレロは、同じタイヤ「コンチネンタル GP5000 28c」を履いています。

なので、

「空気圧を一緒にすれば、条件は同じになる」…

と判断していました。

 

「履かせているホイールは『ゾンダ』と『ボーラ WTO』で違っているけど、ローラーで走る分には、その違いが影響する余地は少ない」

そんな思い込みがあって、条件は揃えることができている…との判断になっていました。

 

しかし、両ホイールのリム幅は、実は違っていることに気がつきました。

具体的には、以下の通りであり、

フォーカス カンパ ゾンダ(17c)
ピナレロ  カンパ ボーラ WTO 45(19c)

ピナレロの方が、より「ワイドなリム」のホイールでした。

 

どちらのホイールも、28cのタイヤを履かせるホイールの適正リム幅の範囲には入っており、問題がある訳ではありません。

ただ一般的には、

ワイドリムにタイヤを履かせた場合:
サイドウォールの変形量が少なくなり、より扁平なプロファイルとなる
このため、タイヤの転がり抵抗は少ないが、乗り心地は悪くなる

ナローリムにタイヤを履かせた場合:
サイドウォールの変形量が多くなり、より丸みを帯びたプロファイルとなる
このため、タイヤの転がり抵抗は多いが、乗り心地は良くなる

と言われます。

 

平地を実走する場合は、確かに上記の通りです。

 

しかし、今回私が比較のために走っている環境は、「エリート e-Motion」という3本ローラーの「ドラム」上です。

3本ローラーのドラム上を走る際、ドラムとの接点におけるタイヤの変形は、

「平地に比較して変形量が大きい」

と考えられます。

しかも、タイヤのプロファイルがより扁平となるワイドリムのホイールに履かせている方が、その影響が大きいこととなり、

「同じ空気圧に設定しても、ワイドリムのホイールでは、平地よりも3本ローラーの方が転がり抵抗が多くなる」

ということになります。

 

つまり、

・同じタイヤ「コンチネンタル GP5000 28c」を履かせ、
・同じ空気圧「F: 4.5 bar、R: 5.0 bar」

に設定しても、

・フォーカス ゾンダ(17c)と、
・ピナレロ  ボーラ WTO(19c)では、

3本ローラーでの、タイヤの転がり抵抗は違う…

という結論です。

 

ホイールのリム幅、つまり「タイヤのプロファイル」って、思っていた以上に影響が大きいようです。

 

つぎは、タイヤの変形量が少なくなるように、少し空気圧を上げてローラーで走ってみます。

 

 

追伸

以前に比べると、最近私は、比較的低い空気圧の設定で走ることが多くなっています(「リバイバル いいじゃないですか!」)。

 

以前は、前後ともに「8.0 bar」にしていたほどですが、「5.0 bar」ほどに落としてライドしていると、グリップ感やしっとりした感じなど、タイヤのフィーリングがとても良くなったと感じています。

 

しかしそれ以降、ローラーに乗っていると、ちょっと変な感覚がありました。

 

「走り出しのウォームアップではローラーは重い、しかし最後のクールダウンでは軽い」

 

これは、

・私の錯覚か、
・あるいは回転部分の汚れ?ホコリ?等が取れて滑らかになったのか…

などと思っていました。

 

しかし、その原因が分かりました。

 

 

実は、

・ウォームアップ前にチェックした空気圧が、
・ローラーで走ることでタイヤが温まり、
・結果として空気圧が高くなる…

ということが原因のようです。

 

↓ ウォームアップ部分のズーム

平均ケイデンス 43rpm
平均パワー   95w

 

↓ クールダウン部分のズーム 

平均ケイデンス 43rpm
平均パワー   88w

 

ウォームアップとクールダウンでは、「7w = 7.4%」のパワー低減がありました。

 

 

まず、「ウォームアップ時点で軽くなる」のは錯覚ではなく、データで確認できた事実でした。

 

ちょっと気になって、ウォームアップを終えてからピナレロのタイヤを触ってみると、

「ほんのり温かい」

 

これに対し、ラックに掛けてあるままのバイクのタイヤを触ると、

「あっ、冷たい」…

 

「そうか、温ったまって、空気圧が上がったんだ」

 

 

「7.0〜8.0 bar」等の高い空気圧で走っていたときは、タイヤが温まることによる空気圧への影響が相対的に小さいため、私では気付けなかっただけのようです。

 

ということで、また一つ、疑問/謎が解けました。

あー、スッキリした。