今日は、5月19日(月)。
昨日 18日(日)は、以前の投稿にも書いたように、もう走るしかない ”白山ジオライド 2025” の本番日(「やるしかない…」)。
私は覚悟を決めて、白山ジオライドに参加してきました。

前日の17日(土)は、参加選手の(前日)受付日。
13時ごろに前日受付を済ませ自宅に戻った私は、さっそくジオライドの準備を開始。
まずは、明日着る予定のジャージにゼッケンを付けます。

ライド後には近場の温泉に入って帰りたいと思っていたので、入浴のための諸々&着替え一式をバッグに入れてまとめます。
そしてその日の夜は、しっかり晩御飯を食べて(アルコールも頂き…)、早めに就寝。
こうして明日に備えました。
当日の朝は5時に起床。
6時少し前に朝食を食べ、諸々身支度をしたら、6時30分に自宅を出発。
参加選手駐車場に指定されてる白山市役所駐車場には、6時50分ごろに到着。
駐車場で、今回一緒に参加することにしたkenshinさんと合流し、二人揃って開会式場となっている松任総合運動公園に向かいました。

開会式の会場には、すでに多くの参加者が集まっていました。
今回の白山ジオライドは、私たちが走るロングコース(100km)、そしてハーフコース(50km)、両方合計の参加者は500名にもなるとのこと。
→フルコースでのツール・ド・のと開催が見通せない状況もあり、石川県内外から多くの参加者があったようです。
なんとこの会場で、白山ジオライドの運営に携わっているteeenshuさんに遭遇。
昨年のツール・ド・のとは一緒に走りましたが(「第36回ツール・ド・のと400 一日コース完走!」)、今回は運営側として参加するそうです。
teeenshuさんからは、
「楽しんできてくださいね!」
との、ありがたい声援をいただきました。
また、昨年のツール・ド・のとで一緒に走ったもう一人、shunsukeさんにも遭遇。
彼は、職場の仲間4人と走るそうです。
shunsukeさん、ガンバ!
開会式で色々の方々のご挨拶を聞き、いよいよスタート地点への移動を開始。
ここで、参加者にとっては嬉しい誤算。
来賓の方のご挨拶が予想より短めで終わった?ためか、本来は8時だったスタート時間が、15分早まって7時45分に変更になるとのアナウンスがありました。
そのアナウンス通り、7時45分。
30人ほどの集団となって、順次、松任総合運動公園をスタート。
まずは最初のエイドポイント、徳光海岸の海岸線近くにある松任海浜公園に向かいます。
ところが、スタート地点から松任海浜公園までは、10kmもない距離。
このエイドポイントではペットボトルの飲み物をいただくことができるのですが、スタートしてからの走行距離が短いためか、ほぼ誰もペットボトルを受け取らない状況でした。
kenshinさんと相談し、
「このエイドはスルーして、先に行こう」
ということで、まっすく先に進もうとした私たち。
しかしスタッフの方から、
「あっ、コースが違いますよ、そして、スタート時間になるまで待ってください」
との声がかかりました。
”コースが違いますよ”…って、どういうこと?
私は、ちょっと考えていました。
というのも、海岸線にはサイクリングロードがありますが、そこは狭くて砂が浮いていことを、私は知っています。
なので、そこが今回のルートになるとは思っていませんでした。
しばらくして再スタート。
スタッフの方の先導で、再び隊列を組んでの走行。
ここから一般道を走り、手取川河口まで行くのか…と思っていたのですが、なんと海岸沿いのサイクリングロードに進入。
「えーっ」…
スタート時間の前倒しとは逆に、今度は嬉しくない誤算。
誤算が続いた今回でしたが、ここで私に今回最大のピンチが訪れます。
細いサイクリングロードの左右の端には、水溜りがあったり砂が浮いているなどの障害物があり、私は、ほぼセンターを走っていました。
前走者の方もセンターを走っているで、私は、そのやや右寄り or 左寄りを走るイメージ。
その ”やや左寄り” を走っていたときのこと。
それほど喉が乾いていた訳でもないのですが、ちょっと水分補給をしようと思いボトルを手にした途端、
「あっ!」
という感じでボトルが手から滑り落ち、私の乗っている自転車よりも前に転がって行きます。
ここからはスローモーションの世界。
ボトルを避けようと若干右に進路を変更したのですが、なんとボトルが右に寄ってきます。
「あっ、このままだとフロントタイヤがボトルに乗り上げて、落車してしまう!」
「えーっ、でも急に進路を左に変更すると、後続の人を巻き込んでしまうかも!」
「あーん、どうする〜」
どうする〜…と思った通り、そのままボトルに乗り上げて、左側に倒れながら落車しました。
脛(すね)

太腿(ふともも)&腰

肘(ひじ)

バーテープ

そして、踏みつけてしまったボトル

たった2回目しか使っていないにもかかわらず、傷だらけ…
ただ幸いなことに、(サイクリングロードは、狭くて砂が浮いていることを参加者の方々も知っていたからでしょうね…)お互いに、ある程度距離を取って走っていてくれたおかげで落車は私だけで、後続の方々を巻き込むことは無く済みました。
私にとっては、これが救いでした…
色々ありましたが、二つ目のエイドポイントは、手取川河口右岸。
ここでは、シフォンケーキとぶどうジュースを元気に頂きました。
この先は、手取川右岸の堤防道路を、つぎのエイドポイントである加賀一ノ宮に向かって走ります。
この区間は、(先導スタッフを抜くことはできませんが…)参加者それぞれが思い思いのペースで走ることができ、かなり楽しめたのではないかと思います。
私は、擦りむいたところがズキズキして、痛いのを我慢しながらのライドでしたけど…
加賀一ノ宮でトイレ休憩を済ませたら、つぎのエイドポイントである白山下に向かって、キャニオンロード(サイクリングロード)を走っていきます。
この白山下では、おにぎりとうどんを頂きました。

休憩を終えて再スタートしたら、このライド最大の山場、鳥越村〜大日川ダムのヒルクライムが待っています。
実はこのエイドも再スタート時間が決まっており、
「ヒルクライムが好きなライダー、全員集合!」
という状態。
再スタートの時間が近づくと、いかにもヒルクライムが好きそうな方々が、先導のスタッフの近くに寄ってきます。
そんな中、ヒルクライムに向けて再スタート。
走り出し直後、私は先導スタッフから10番手ほど後方というベストなポジションを確保。
ベスポジとはいえ、しばらくの間は来た道の一般道部分を引き返すだけの、下り基調&快適区間。
なので、ここではとくに先行争い…などは起きませんでした。
一揆そば長助さんで左折し、鳥越方面に向けて交差点を左折したあたりから、上り勾配部分が始まります。
そして、勾配が徐々に急になってくるにつれて、足に自慢の方々が、
「前へ、前へ」と向かってきます。
この区間で、5人ほどの方が集団からちぎれていき、逆に10人ほどの方が追いついてきました。
こときまでは、私も先頭集団に食らいついている状況。
しかし勾配が9%を超え本格的なヒルクライムポイントが始まると、私はジリジリと後退して集団からちぎれてしまいました。
結局20人ほどに抜かれ、根性で5人ほどを抜き返したところでピークを通過。
ピークを過ぎると、そこからは天国のダウンヒル区間が待っていました。
ただ、せっかくの極楽ダウンヒルだったのですが、海岸線での落車でビビリになっていたこの日の私は、そこをカッ飛ばして走ることができずスローペース。
結局ダウンヒル区間では、ヒルクライムで抜き返した5人に加え、さらに30人ほどに抜かれてしまいました。
まあ、安全第一ということで…
ヒルクライムーダウンヒルが終わると、この日5つ目のエイドポイント、道の駅 “一向一揆の里” です。
ここで、レモンピールとレモネードを頂きました。

このレモンピールが、甘苦くてとても美味しかったです。
どこかで売っているのであれば、また買って食べたい…
そう感じました。
このエイドから先は、すべて下り基調。
道の駅を再スタートしたら、つぎは最終エイドポイントである加賀一ノ宮。
そこまでは、まるでパリダカールラリーの ”リエゾン” 区間のようなイメージ。
一定のスピードで、淡々と走る感じでした。
そうやって走っていると、あっという間に加賀一ノ宮に到着。
ここでは、米粉ドーナッツとドリンクを頂きました。

この後は手取川右岸を走り、壱ツ屋交差点で一般道に出て、松任総合運動公園に戻ります。
ゴールも間近。
「もう、ゆっくり走ろう…」
kenshinさんとは、そう話し合っていました。
しかし、参加者全員ペースが速いこと速いこと…
この区間、若干の下り勾配ということもありますが、みなさん、
「まだ、走り足りない」
ということなんでしょうかね。
「余裕があるとこ、見せつけなくても良いって」
そう感じてしまったのは私だけではないハズ…
そんな午後2時少し前。
無事、kenshinさんと一緒にゴールに帰り着くことができました。

ゴールをしたら ”歓走証” をいただいて、参加者それぞれ流れ解散となりました。
100km超えを走った白山ジオライド。
落車&擦り傷はありましたが、久々のロングライド(ヒルクライム/ダウンヒル区間あり)は、ロードバイクで走る醍醐味を思い出させてくれ、自分自身とても楽しむことができました。
また、ロングライド&落車が荒療治になったのか、引きずっていた右腰/足の痛みは、逆に楽になったような印象です。
レースや遠征も楽しいのですが、近場でのロングライドもこれまた格別。
「あー、またロングライドに行きたいなぁ」
と感じています。
そんなこんなで、”ロングライド熱、再び” となってしまったこの日の私でした。