今日は、11月20日(水)。
昨日 19日(火)は、ローラーでのテンポ走を40分行いました。
そう書くと、”今までと同じで、ちょっと時間が短いだけ”…と感じますが、これがちょっと違います。
これまでのテンポ走は
「ケイデンス 65〜70rpmでスタートして、最後は80rpmあたりでゴールする」
というイメージで行っていました。
このため、ローラーで走りながらサイコンの表示をチェックして、
「ケイデンスが上がり過ぎないように/落ち過ぎないように」
と気を使い、ケイデンス&パワーを調整しつつ走っています。
しかし昨日のテンポ走では、できるだけサイコンを見ずに、
「自分の感覚のみを頼りに、FTPの70〜80%のパワーで走る」
ことにして、経過時間だけをストップウォッチでチェックしながら、
「辛くてもペースを落とさない」
ことを目標に行ってみました。
ところが、人間というのは不思議なもの。
走行中の具体的な数値データの情報が無く、自分の感覚のみでFTPの70〜80%を維持して走る場合、
「辛くなっても状態をキープしよう」…
とすればするほど、徐々にケイデンス/パワーを上げてしまうものなんですね。
これまでのローラーよりも少し負荷が高くなったためか、35分を過ぎて両足の脹脛がピリピリしたため、40分でクールダウンとしています。
負荷が少し高くなったことで、各ゾーンの分布もこれまでより少し上にシフトしたようです。
サイコンを見ながら
「淡々とペースを刻む」…
そんなイメージのローラーは、まあ、やり易いんでんすけど、ハッキリ言ってつまらないもの。
それよりは、ちょっと苦しくなっても、
「感覚だけを頼りに、ちょっと苦しくてもキープして走る」…
というローラーの方が、私にとっては実際のヒルクライムレース等に近い感覚。
そんな昨日のローラーは、これまでとはちょっと違う印象で、この方が自分としては楽しめました。
具体的数値データを確認しながら、科学的理論に基づいてローラー等のトレーニングを行う…
それが最も合理的/効果的であることは間違いないと思います。
しかし、
「とりあえず頑張る」
…という根性論的なローラー/トレーニングも、私には向いているようです。
トレーニングの内容を振り返るためには、実際にライドしていたときの具体的数値データ取得は必須です。
しかし、トレーニング中にサイコンのデータを見た結果、
「自分を抑えてしまう」…
ことがあるのも事実。
データに基づいて良い判断ができることもありますが、それが、自分を伸ばす妨げになっている…
そんなことも、あるかもしれません。
”数値データの功罪” については、色々議論はあると思いますが、
「ケイデンス/パワーのデータを見ずに、とりあえず苦しくてもキープ」…
というローラは、ちょっとこれまでの感覚とは違っていて、私は楽しめました。
この後もこのメニューは、ちょいちょい入れていこうと思います。
さて、数値データの功罪などと、”サイコンを見ないで走る” ことを推奨しているかのようなことを書きました。
しかしその一方で、”サイコン無しでライドに行く”ことは、私は、もう考えられません。
ところがそんな中、ピナレロ用として使っていた”ガーミン EDGE 840 ソーラー” に不具合が発生してしまいました。
私はガーミン EDGEを3台もっていて、それを以下通りそれぞれを各バイク専用として使っています。
・EDGE 840 ソーラー → ピナレロ
・EDGE 830 → ウィリエール
・EDGE 130 plus → フォーカス
この中で、決戦用であるピナレロには、本来であれば軽量のEDGE 130を使った方がいいような気もします。
ただ、ピナレロはロングライドにも乗っていくため、走ったことのない未知のルートに向かうこともしばしば。
そんな事情から、ピナレロではナビ機能のある(きちんとした地図表示ができる)EDGE 840を使っています。
また、ウィリエールも ”ファンライド” として実走で使うことが中心なので、やはり未知のルートを走る可能性があります。
このため、一世代古くはなっていますが、やはりナビ機能のあるEDGE 830を使っています。
そしてフォーカス。
これは軽量のカーボンバイクなので、用途としては近隣のヒルクライムが中心。
またローラー用としても使っています。
まあ、これで未知のルートを走ることはほぼありませんから、ナビ機能の無い(というか貧弱な…)EDGE 130を使っています。
ちなみにミニベロのイデオム2でのライドでは、ガーミンウォッチでのデータ取得のみ…ですね。
EDGE 840ソーラーで発生した不具合現象は、以下の通りでした。
・電源を入れてもダンマリで起動しない
(”言語の読み込み” 状態から進まない)
・強制的に電源を入れ直しても再度ダンマリ
・iMacに接続してもEDGE 840マウント不可
(ソフトウエアの更新ができない)
・オールリセットを実行したら言語設定が無くなった
(英語他3言語のみで日本語無し)
・それでもiMacではマウント不可のまま…
もう、どうしようも無くなったので、ガーミンのWebサイトから修理依頼をしたところ、
「該当の製品を送ってくれ」
とのこと。
その際、すでにEDGE 840の保証期間が切れていたことから、
「修理には¥29,700-が必要、それを了承しないと修理は受け付けない」
との注意書きが…
「えー、ソフトの不具合だと思うけど、それでもユーザーから修理費を取るのかよ」…
そう思いましたが、修理してもらうには了承するしかありません。
仕方なく有償になることを了承して、送料はこちら(ユーザー)持ちで指定されたサービスセンターに送付。
すると、数日後にそのサービスセンターから、”修理対象品が届いた” 旨のメールが届きました。
その翌日、さらに以下のメールが届きました。
連絡を受けた症状は、こちらでも確認できた。
また、こちらでWindowsへの接続を試してみたところ、Windowsには接続できた。
ただし、言語選択の復旧を試みたが、その改善はできなかった。
このため今回の修理対応としては、”無償での本体交換” とする。
おっと!
有償の修理として¥29,700-の出費を覚悟していましたが、無償での本体交換という結論になりました。
そして、届いた交換品がこれ。
液晶パネルに貼ってある保護シートに空気が入っていて、しかも少し傾いている…
そんなところを見ると、工場のラインで生産されたままの ”本当の新品” ではなさそうです。
どうやら、
・修理依頼を受けた製品が、
・サポートセンターでは対処できず ”本体交換対応” としたケースでは、
・対象品をあらためて修理担当の専門部署で修理&クリーニング等を行ってみて、
・修理可能だったものを ”交換対応用” として使い回す
…という、いわゆる ”新品再生品” のようです。
まあ、問題なく使えるのであれば文句はありません。
送られたきた交換品は、もちろん元々使っていたものとシリアルが異なるもので、中身も真っさらの状態。
つまり、初期設定からすべてやり直す必要があります。
ただし、これで決戦用のピナレロにも、またガーミンを装着して乗ることができるようになった…ということで、無償だったことも含めとても助かりました。
先日の輪行の予行演習はウィリエールで行きました(「予行演習の結果は…」)。
しかし、もともと考えていた敦賀をゴールにしたコースでは、”走行距離 151.6km、獲得標高1,000mオーバー” の行程で、やや距離が長い印象。
このため、当初はウィリエールではなく、ピナレロでライドすることを考えていました。
そこに発生したサイコンのトラブル。
「いやー、サイコン無しでのライドは考えられない」…
ということで、ウィリエールでの輪行予行演習ライドとなっています。
数値データの功罪とは言っていますが、もはやそれ無しでは考えられない…
それを実感したサンコントラブルの顛末でした。