今日は、3月15日(金)。
いよいよ、今日は長女の卒業式。
主夫生活の恒例通り、私は朝5時に起きます。
ただし、今日はお弁当作りを勘弁してもらい、洗濯と朝食の準備のみを行って、6時になったらさっさと朝食を食べます。
一方の長女。
6時前に起きてきたのですが、朝食を食べると思いきやまず洗面所で洗顔を行い、それからおもむろにメイクを開始。
「えー、間に合うのかな?」
心配した通り、メイクが終わったのは6時半。
すでに着付け/ヘアメイクのお店に向かうために家を出ないといけない時間になっています…
その時間から朝食を食べる余裕はなかったので、長女には車の中で、家にあったパン(食パン&ロールパン)を食べてもらうことにして、すぐにお店に向けて出発しました。
お店に着いたのは 6:59 a.m.。
約束の時間のわずか1分前。
「あー良かった、ギリギリ間に合った」
お店の玄関先に車を停めると、ヤキモキしていたんですかね、店の主人がホッとした顔で外に出て迎えてくれました…
お店に入って、長女はすぐに着付け等の部屋に向かいます。
私は玄関を入ったところに腰掛けて、小一時間ほど待っていました。
その間、長女と同じように卒業式を迎える娘さん4名の方々が、送り迎えをする親に伴われて、15分おきに出入りしていました。
その4名の方々は、母親と一緒の方が3名、父親と一緒の方が1名。
母親3名は皆さん、娘さんと一緒に着付けの部屋に。
父親1名は、娘さんを降ろすと一旦自宅に帰宅。
一方私は、一旦家に戻っても着いた途端にトンボ返りで、再び長女を迎えに出ないといけない時間になることが必至。
なので、お店で待たせていただくことにしました。
ただし、3名の母親の方々のように着付けの部屋までは行けないので、お店の入り口近くの椅子に座って待っていることになりました…
1時間ほど待って、ようやく着付けが完了。
「馬子にも衣装」とは言いますが、普段はドタバタしている長女も、ちょっと落ち着いて見えないこともない…
たまに和装をするのもいいもんですね。
ただ、これだけバッチリ和装であるにもかかわらず、足元だけは洋装(ショートブーツ)を合わせるそうな。
えー、白い足袋に草履の方がイメージに合うんじゃない?
まあ、良いんですけど…
長女のような装い(振り袖&袴にブーツを合わせる…)を、私たちの世代は「ハイカラさんスタイル」と呼んでいます。
これは「ハイカラさんが通る」という少女マンガの主人公がそんな装いだったので、マンガの題名からそんな呼び方になったんでしょうね。
私には3歳上の姉がいますが、その姉が子供の頃に「ハイカラさんが通る」が連載されていた少女マンガ(週刊の雑誌)を買っていて、私もそのマンガをリアルタイムで読んでいました。
その主人公は「着物、袴」でブーツを履いています。
なので、「ブーツ」と聞いて、すぐにピンときました。
ちなみに、マンガの主人公は後ろに大きなリボンを付けて髪を結んでいます。
なので、着物、袴、ブーツに加えて大きなリボンを付けている装いが、「正統派ハイカラさん」となるんでしょうかね。
その「ハイカラさんが通る」…
舞台は大正時代の日本。
主人公の許嫁は華族&少尉なのですが、シベリアでの戦いで行方不明になります。
戦死したと思っていたところ、日本に来たロシアの貴族が彼にそっくり。
その貴族は、実は記憶喪失になっていた ”許嫁の少尉” その人だった…
そんな、「少女マンガあるある」のストーリーを、姉も私もワクワク/ドキドキしながら読んでいました。
ただ、これが分かる人、どれくらいいますかね…
お昼を少し過ぎた12時半。
長女から
「卒業式が終わった、迎えに来てほしい」
との連絡アリ。
お迎えが終わって家に帰った途端、振り袖&袴をすべて脱いで普段着に着替える長女。
「振り袖&袴では動きにくいし汚すのがイヤ」
「だから和服じゃなくて洋装に着替えて謝恩会に行く」
…のだそうです。
和服を脱いでまずは普段着に着替えたら、さっきまでの落ち着いたイメージをかなぐり捨て、お昼ご飯をパクつく長女。
お腹が一杯になってひと心地がついたら、脱いだ振り袖&袴等を始末して、しばし休息。
そして夕方になったら、今度は洋装に着替えて謝恩会に出かけるとのこと。
ちなみに、謝恩会の会場は金沢駅近くのホテルで行われるそうな。
(当然、私が送って行きます…)
「馬子にも衣装」
…と思ったのも束の間。
せっかくのハイカラさんスタイルも、あっけない幕切れとなった顛末でした。