昨日 10月22日(土)は、むぎーさんと一緒にトランポで辰口温泉まで行き、そこから山中温泉を巡るライドに行きました…
となるはずだったのですが…
午前11時頃に辰口温泉に到着。
トランポしてきた車を駐車場に停めて、いよいよライドのスタート。
いしかわ動物園の脇を抜け、軽海・中海を過ぎ、梯川沿いを快調に走ります。
そこから山中温泉方面に向かって、長い直線路を走っている途中。
「さあ、ここから峠道!」と思っていると、突如現れる「通行止め」の看板。
あー、8月の大雨の影響で、土砂崩れがあったところか…
むぎーさん:
「どうする? 峠、行ってみる?」
私:
「いや、どうせ通行止め。迂回路に行こう」
ということで迂回路に進み、山の中にある休憩場所「せせらぎの郷」で作戦会議。
時間は12時少し前。
いい時間にもなっていたので、ついでにお昼を食べようと「ビュッフェ・こまつせせらぎ」に入ります。
列に並んで前払いのレジに行くと、私たちにはつぎのお言葉。
「満員です。この後は予約をしている方以外は入れません」
えーっ…
がっかりしていると、空からは「ポツリ、ポツリ」と雨まで降り出す始末。
「もーぉ、今日はここまで。帰ろう…」
ダッシュで辰口温泉まで戻り、一風呂浴びてゆっくり。
そこから金沢に帰ってから、むぎーさんと遅い昼食(宴会?)となりました。
ところで、今回のライドでは「シルバーの輝き お洒落なウィリエール」を選択しました。
普段であれば、2020年末に購入した「戦闘力マックス 神様のピナレロ」(「神様…」)で行くところです。
しかし先日、ジャイアント・イデオムでのライド(「メタモルフォーゼ 初ライド」)で、普通のロードバイクで行く普段通りのライドでは感じることのできない感覚を味わったためか、ピナレロではなく、ちょっとヴィンテージな印象のあるウィリエールでライドに行きたい気分になりました。
ウィリエールを、吊り下げているフックから久々に外します。
「お、重っ…」
クロモリフレームの重さを、あらためて確認。
腕にかかる重さに少々驚きながら、スタンドに立ててタイヤを触ってみると…
エアーは抜け抜けで、パフパフ状態。
すぐにエアーを入れて、ライドの準備を進めます。
うーん、あらためて眺めると、パイプで組んだホリゾンタルフレーム、そしてメッキされたフロントフォークのウィリエールは、やっぱり美しい…
さて、そのウィリエールでむぎーさんとライドに行った感想は…
いやー、悪くない。
乗ってて楽しかったです、ハイ。
神様のピナレロ・ドグマ F12を購入し、それに実際に自分で乗ってみた感想は「楽で速い」というもの。
その当時、世間/ネットで言われていた「フレームの硬さ」や、そこから来る「とっつきにくさ/疲れが早い」…というような気難しい印象は、まったく感じませんでした(「シェイクダウン」、「クローンの攻撃…」)。
また逆に、「クロモリはフレームが柔らかくて疲れにくい」…というような先入観も、私は持っていませんでした。
しかし今回、久々にウィリエールに乗ってみて、これまでとは少し違う印象を持ちました。
「うーん、確かにいい感じ」
ポジションそのものは、ピナレロよりもウィリエールの方が「サドルが少し高い、ハンドルが少し低い」と、より前傾が強い傾向。
しかし、それがちっとも苦痛ではありません。
トレーニングをサボり体重オーバー気味の私は、プチ・ヒルクライム区間では、むぎーさんに置いていかれます。
しかし、先頭を引いてもらい30km/h〜35km/hほど(出力パワーで言うと150w〜200w未満くらい)で巡行しているシーンでは、ピナレロとはまた違って、何となく「あー、気持ち良いー」という感覚があり、それが新鮮でした。
何なんでしょうね、この感覚…
車がほとんど走っておらず、目に入る風景が緑に覆われた川や山…という好条件もあったのかもしれません。
しかし、「それだけじゃない…」という、何か確信のようなものが私にはありました。
今回走ったルートには、梯川沿いのフラット区間に多少のワインディングがあったりします。
そこをむぎーさんとトレインを組んで走ります。
ワインディングを抜けるとき、むぎーさんとは少しラインを変えてクロスさせ、私はクリップ辺りからパワーを掛けて加速気味にコーナーを抜けて行きます。
このコーナーを抜ける瞬間に、「あー、気持ちいいー」…と感じました。
重量、空力、パワー伝達の効率というような、物理的な速さという観点で言えば、圧倒的にピナレロの方が有利です。
しかし、コーナーを抜ける際に感じた気持ち良さは、物理的な速さとはまた違う点が要因となっているように思います。
むぎーさんとは、十代の頃から(その当時はオートバイでしたが…)今回と同じようなシチュエーションで、本当によく走っていました。
もしかすると、その記憶が少し蘇ったのかもしれません。
「神様」とはちょっと違う、「シルバーの輝き お洒落なウィリエール」。
今回は両者の乗り味の違いが感じられて、それが新鮮でした。
今後は能登を巡るロングライドなどでも、ウィリエールに乗って出かけたいと思います。