フレーム対決 CASE3 ピナレロ(結論回)

「ピナレロ vs フォーカス vs チネリ」の第三弾として、昨日は、ピナレロでのデータ取得を行いました。

フレーム対決としては、これが最後のデータ取得となります。

昨日の12月25日(金)、データ取得を終えてプロテインを飲み、それからお風呂に入る…と、ここまではいつも通りだったのですが、その後は我が家のクリスマス・パーティでした。

まずはシャンパン。これは妻の好みに合わせて、フランス産の甘口を選択。
なので、最初のグラスを飲み干すと、シャンパンは妻と娘に任せます。

私はすぐにビール(メッチャ絞っているやつ…違う違う、最初に絞ってるやつ)、その後はウィスキー(…がお好きでしょ、ダブルの水割りで2杯)へと飲み進めます。

その間、娘が通っている調理師専門学校で販売しているクリスマス用のオードブル(AとBの2セット)&スナック菓子などのおつまみ各種を、家族5人でどんどん食べていきます。

クリスマスオードブル 2種

そして、最後に、トドメのケーキ…

という訳で、データ取得の当日にはブログ更新ができませんでした。
せっかくのカロリー消費も台無しですが、こんな日も、まあアリですよね…

 

さて、本題の取得したデータです。

ピナレロ with シロッコ

 

ピナレロ with ボーラ

 

チネリ、フォーカスのときと同様、まずホイールにシロッコを履いた状態でショート・インターバルを行い、続いてホイールをボーラに履き替えてショート・インターバルを行います。

 

今回も、クランク/スプロケのギア選択、空気圧等は全て同じ条件です。

ただ、今回はどちらのホイールでも、ウォームアップの最中に、あっ忘れた…ということで空気圧をチェックしました。
最後のデータ取得ということもあり、だんだん緊張感が無くなって準備が疎かになってしまいました。.

 

それと、3日連続でのインターバルということもありますが、今日はシロッコだけではなく、ボーラを履いているときでも「疲れるのが早いし、ペダルが重いなぁー」…と感じていました。

ハンドルがちょっと高い..と.感じたので、念のためサドルの高さを測ってみたところ、(710mmは超えていますが)715mmまでは無く、少し低かったことが分かりました。
(そう思って振り返ってみると、全力走の際にお尻が弾むこともあったような気がします)

なので、チネリやフォーカスに比べると、効率的なペダリングから少しズレていた可能性があります。

 

また、チネリやフォーカスとは異なり、シフトチェンジがうまくいかない症状も発生しました。
ピナレロにシロッコを履かせるときは、ディレイラーの微調整が必要だったようです。
ホイールをもともと履いていたボーラに替えても、この症状(シフトチェンジがもたつく)は発生しており、ホイールの交換作業で設定がズレてしまったように思います。

もしかすると、ピナレロで感じたペダルの重さは、ディレイラーの設定が狂ってしまった事により、チェーンの動きに対する抵抗が発生していたのか…という心配もしています。

 

体の疲れもありましたが、ピナレロのデータに関しては、他のフレームのデータと比較する際には、サドルの高さやディレイラーの不調など、「条件としてやや悪かった」と考えておいた方がいいのかもしれません。

 

心拍ゾーンの分布は、概ね、フォーカスと同じ傾向だと思います。

ピナレロ with シロッコ 心拍ゾーン

 

ピナレロ with ボーラ 心拍ゾーン

 

ブレーキシューが干渉したことなどもそうですが、ホイールの違い、あるいはフレームの特性のみに着目したデータを取得するには、それ以外のすべての条件を統一する必要があります。

「すべての条件を統一する」。
言葉にすると単純ですが、本当にそれを実現するためには、
「すべての条件って何?」という点に関する相応の知識を持ち、かつそれを統一/調整する経験を事前に積んで、さらに実際の測定に際しても細心の注意を払う必要がある…
今回、それが分かりました。 

ただ、それを行うことは、今の私では知識・経験が不足しているし、注意も足りない…ということも分かりました。

 

いずれあらためてデータ再取得の機会を設けるかもしれませんが、今回のショート・インターバルでのテストは、私の経験値という意味も含めて、非常に有効で為になったと感じています。

 

完全な条件の統一とはいきませんでしたが、とりあえずは、今回取得したデータを用いた検討/考察は進めていきたいと思っています。

 

追伸:

ピナレロでの「シロッコ → ボーラ」の履き替え効果についても、これまで同様、考察してみます。

 

ピナレロでの、各ホイール装着状態での車体重量はつぎの通りでした。

 

ピナレロ with シロッコ 8.11kg
ピナレロ with ボーラ  7.69kg

 

ピナレロ with シロッコ

 

ピナレロ with ボーラ

 

ピナレロ、重くはないですが、フォーカスより110g重かったです。
(フォーカス、やりますね…)

 

ピナレロでのデータ計測結果は、全体としてはフォーカスと同じ傾向でした。

まず、全力走でのパワー、スピード、ケイデンスの落ちていく傾きは、各回、違いはなさそうです。

つぎに、「スピード、ケイデンス」の最大値ですが、シロッコ/ボーラで、それぞれ、「63.0km/h、133rpm」、「63.7km/h、134rpm」を記録していて、ほぼ同じです。

その際の最大パワーは、シロッコが535Wに対しボーラは487Wであり、ボーラの方が9%少ないパワーでペダリングをしています。

 

ピナレロとフォーカスでの最大スピードとケイデンスを比較すると、それぞれ「3km/h、6rpm」ほど、ピナレロの方が低い数値でした。
ただ、違いは5%未満であり、これは誤差と考えていい範囲だと思います。

これに対し、最大パワーの違いは誤差の範囲を超えています。
ピナレロが上記の数値に対し、フォーカスはシロッコ581W・ボーラ521Wでした。
つまり、ピナレロの方が、フォーカスよりも、さらに7〜8%少ないパワーでペダリングできている…と考えられます。

フォーカス with シロッコを「100」として、同じスピード、ケイデンスで走り続けるときのパワーを表にまとめると、以下のようになります。


       シロッコ ボーラ
 フォーカス  100    90
 ピナレロ    92     84

これは、私にとってみると、大きな知見です。

体は疲れていたのですが、使っているパワーは、やはりピナレロの方が少なかった…
それが取得したデータから分かりました。

サドルの高さをもう少し高くして、かつディレイラーをきちんと調整したうえでデータを取得したら、さらにピナレロの方が効率の良い(パワーが少ない)結果になる可能性もありそうです。

私の本番/勝負バイクは、ピナレロ with ボーラに決定です。

 

やはり、ピナレロの神様はいる。

今回のショート・インターバルによるテスト結果は、それを証明していると私は判断しました。

これが、今回の私の結論です。

 

疲れましたが、やって良かったです。

ただテストにしても、外を実際に走る方が楽しいですね、やっぱり…

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