「ピナレロ vs フォーカス vs チネリ」の第一弾として、今日はチネリでのデータ取得を行いました。
まずはホイールにシロッコを履いた状態でインターバルを行い、続いてホイールをボーラに履き替えて、同じようにインターバルを行います。
タイヤはどちらもコンチネンタル GP5000、空気圧はフロント7.0bar/リア8.0barで統一してインターバルを行います。
クランクは、コンパクト(50-34T)のアウター(50T)のみを使います。
スプロケは、シロッコ/ボーラのいずれも11-30T(11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30T)ですが、このギアの中で、トップを1段とすると、以下を使うことにします。
アップ/ダウン 5段(15T)
テンポ走 4段(14T)
全力走 3段(13T)
…と、物理的な条件を揃えてインターバルを行うはずでしたが、実はボーラのリム幅がシロッコよりも広いため、普段シロッコを履いているチネリのブレーキでは、クイックリリーズレバーを上げたままでもリムとシューのクリアランスは「フロントはまあまあOK、リアはギリギリでセーフか…」という状態です。
それに、一週間ぶりにローラーでのトレーニングを行ったので、ウォームアップをしているとはいえ、いきなりの全力走でほぼオールアウトになってしまいました。
以下のように、ゾーン5の最大強度が、どちらも40%近くの時間を占めています。
なので、3セット行うはずだったのですが2セットでやめてしまいました。
また、全力走の時間も、テンポ走の時間も短縮しています。
あー情けない…
今回のデータをベースに、フォーカス、ピナレロで取得したデータを比較していきます。
楽しみですけど、これを、明日はフォーカス、明後日はピナレロで行うんですね。
うーん、これは疲れる…
追伸:
同じフレームで、ホイールを「シロッコ → ボーラ」に履き替えていますので、ホイールの違いについても比較/考察が可能なような気もします。
ちなみに、各ホイールの重量は以下の通りでした。
フロント リア
シロッコ 1.29kg 1.79kg
ゾンダ 1.14kg 1.64kg
ボーラ 1.12kg 1.54kg
ボーラは当然軽いですが、ゾンダ、負けてないです。
また、チネリに計測用のホイール装着した状態での車体重量は以下の通りでした。
チネリ with シロッコ 9.19kg
チネリ with ボーラ 8.78kg
やっぱり、チネリは重いですね…
どちらのホイールでも、1セット目の全力走では最高のケイデンス(シロッコ136rpm、ボーラ134rpm)を計測していますが、その後のパワー、速度、ケイデンスの変化は、最初に行ったシロッコ側の方が落ち込みの傾きが大きくなっています。
しかし、これはシロッコの1セット目の全力走が「その日、一番最初、いきなりの全力走」だったからかもしれません。
シロッコの2セット目(全体での2セット目)、ボーラの2セット目(全体での4セット目)も「傾きはそれほど急ではない」傾向があるように見えるので、上記のシロッコの1セット目(全体での1セット目)が他と異なる傾向なのは、やはり「いきなり…」の影響があったかもしれません。
また、ボーラを履いた方が、パワーとしては16W大きいデータが記録されていますが、逆にシロッコを履いた方が、ケイデンスでは2rpm、スピードでは2.5km/hほど高い/速いデータが記録されています。
ペダリングはほぼ同じイメージ(クランクの上死点から3時で踏むイメージ)なので、やはりリアブレーキのクリアランスが「ギリギリNG…」で、少し引きずっていたのかもしれない…と思っています。
ウォームアップやテンポ走のときに足に感じる軽さは、明らかにボーラの方が軽い印象であり、その印象からすると、全力走のデータがちょっと納得できません。
スポーツサイクル・イシノさんから聞いた情報では、ボーラに限らず、カーボンホイールは、パワーをかけると「多少たわむ…」そうなので、全力走のときにボラーのリアホイールがたわみ、そのためにホイールがブレーキシューと干渉したかもしれない…と推論しています。
とりあえず、データ取りはできたので、ホイール単体の違いについては、再測定も含めて今後考察してみます。