今日もトレーニングはお休みです。
さて、私はフォーカスの次にレース用のロードバイクを購入する機会があれば、「リム(縁)ではなくディスク(盤)を選びたい」と、周りのみんなに言ってきました。
これは、2019年のヒルクライムレースで「下山/ダウンヒルの地獄」を経験したためでした。
2019年、私はリムブレーキのフォーカスに乗り、初めてヒルクライムレースに出場しました。
しかしこの年のレースは、お天気には恵まれませんでした。
4月の伊吹山ヒルクライムは、短縮コースではなくフルコースで行われましたが、路肩にはまだ雪が残っているうえに途中からは冷たい雨まで降ってきました。
午前のOPEN(一般)のレースが終わり、午後からはJBCF登録選手によるレースが予定されていましたが、雨と霧でコースコンディションが悪くなってしまい、レース開催は危険と判断され急遽中止になったほどです。
また、7月の富士ヒルは、前日の選手受付までは快晴だったにもかかわらず、レース当日は朝から冷たい雨が降ってしまい、雨は最後まで止みませんでした。
無事ゴールしても5合目駐車場の気温は10℃を切っており、凍えて震えるほどでした。
伊吹山も富士ヒルも、雨でずぶ濡れ&ヘロヘロでゴールしています。
ゴールした後は、すぐに預けた荷物を受け取り着替えをしようと思っていたのですが、雨宿りをしながら着替えられる場所はなく、着替えは諦めて濡れたジャージの上からカッパを羽織り下山の列に並んでいます。
並んでもすぐに下山できる訳ではなく、少々待ってからになるのですが、その間も気温の低さと濡れたジャージの相乗効果で、手足の指先も含めて体がどんどん冷えて行きます。
やっと自分たちの下山の順番が来たと思っても、雨や霧で視界が悪い中、登るよりは短いとはいえ相応の時間をかけての下山となります。
この伊吹山や富士ヒルの「冷たい雨の中での下山/ダウンヒル」は、相当に厳しい状況になりました。
視界が悪いだけではなく、ペダリングをしない状態で風を切って走っているため、だんだんと寒さで手が悴みブレーキを握る握力がなくなってきます。
下ハンも持ってみましたが、手が悴んでくると、そもそも「力を入れて握ること」ができなくなってきます。
「アー」、「ウー」などど声を出して、気合を入れてブレーキを握ってみたりもしますが、気合を入れても雨のリムブレーキはそれほど効きません。
悴んだ手で頑張ってブレーキを握ってみる…
でも、思ったようにスピードが落とせない…
風を切って走っているので、さらに凍えてくる…
そんな状態でした。
(ブレーキは効かないんですが、その割にシューだけはどんどん減るんですよね、これが…)
このときに、レース用のロードバイクを購入する機会があれば、次はリムではなく、軽く握るだけで効く油圧ディスクにすることに決心した…ハズでした。
しかし、あーら不思議。
私のところにきたピナレロの神様(DOGMA F12)を見ると、ブレーキはやっぱりリム(縁)。
雨が降り寒さで凍えた下山/ダウンヒルでは文字通り地獄を味わいましたが、地獄の沙汰もカネ次第(使い方、間違えてますかね…)、ダウンヒルの地獄より妻の追求が恐ろしく、ディスカウント対象で割安だった縁(リム)のフレームを選んでいます。
2021年に59歳を迎える今、私に残されたロードバイク人生は長くはありません。
レース用のロードバイクを買う機会 = 盤(ディスク)を選ぶチャンスは、もう無いかもしれません。
ちょっと、(ウソ、とっても…)残念です。