興味深いパーツ

今日 8月19日(木)は、夕方まで打ち合わせがあったため、トレーニングはお休みです。

 

昨日の投稿には、私がかつてオートバイでコーナーを走っていたときに感じていた、「腰でコーナーを切る」という感覚について書きました。

その投稿を公開した後になってからも、上記の点について、次々と描きたいことが自分の頭に浮かんできて、なかなか寝付けなくなってしまいました。

「あー、もう、それなら書いてしまえ!」…ということで、昨日の投稿に、追伸としてですが長々と書き足しています。

興味のある方はご一読ください。

 

さて、打ち合わせが終わってから、スポーツサイクル・イシノさんによってみると、興味深いパーツが2つありました。

以下、ちょっと紹介します。

 

(1)ビッグプーリー「NOVA RIDE」

イシノさんによると、おフランス生まれ、ブランニューのビッグプーリーだそうです。

NOVA RIDE ビッグプーリー

 

フルカーボン・ボディー、そしてセラミックベアリング。

ちょっと回してみましたが、いやー、よく回っています。

これをピナレロに組み込んでみるのもアリ…かもしれません。

 

私は以前、フォーカスのスプロケを 11-32Tに交換する際に、合わせてTNIのビッグプーリーを組み込みました。

このときは、スプロケの交換と一緒に組み込んでしまったため、ビッグプーリー単体での効果は、正直言ってわかりませんでした。

もし、ピナレロのスプロケを替えず 11-30T のままこれを組み込めば、ビッグプーリー単体での効果を体感できる…かもしれません。

 

ただ、フォーカスのときに感じたことですが、ビッグプーリーを組み込むと、リア・ディレイラーのシフトフィーリングが悪くなる(パシパシと小気味よくシフトできず、タイムラグがある/最悪シフトできないときもある…というイメージ)ということを感じたため、現時点では、すぐにピナレロに組み込むことは考えていません。

 

(2)サドル「フィジーク ANTARES VERSUS EVO ADAPTIVE 00(ブラック) 」

今まで、この最上級グレードには、アイボリー(ライトグリーン?)のモデルはありましたが、ブラックのモデルはありませんでした。

しかし、ブラックのモデルが追加でラインナップされたようです。

VERSUS EVO ADAPTIVE 00

 

いやー、カッコイイ上に、座り心地、良さそうです。

 

 

 

3Dプリンターで作成された格子状の構造。

メーカーによると、従来に比べ60%の圧力が低減されるそうな…

ピナレロでのロングライドの際に、もしこのサドルを使うことができれば、お尻の痛み改善に大活躍してくれそうです。

 

うーん、ほしい。

でも、お高いですよね… 

 

 

以上、興味深いパーツ2点でした。

72kgの壁

今日 8月18日(水)も、昨日と同様、ケイデンス80rpm目処のLSDを60分です。

LSD 60分

 

今日の気温も24℃と、昨日/その前とほとんど同じですが、汗の出方は、気温が35℃を超えていた頃と同じような感じです。

全身からダラダラと汗が出て、それがポタポタ滴ります。

もう、タオルはグッショリ、コンクリートの土間には汗の水溜りが…

 コンクリート土間に水溜り…

 

まあ、これで一ヶ月ごとに体重が2kg程度絞れているのなら、何も問題はありません。

しかし、ここ数ヶ月間、体重は72kgをあたりを行ったり来たりで、一向に「絞る方向」に行く気配はありません。

うーん、なぜなんでしょうか…

 

普通に考えれば、「摂取エネルギー < 消費エネルギー」なら、体重は減って行くはずです。

ということは、私の場合は「摂取エネルギー > 消費エネルギー」。

認めたくはありませんが、「飲み過ぎ、食べ過ぎ」ということですよね、きっと…

 

ただ、同じような飲食の具合で、かつ同じようなトレーニングのペースであっても、体重が80kg程度のときは、毎月1kg〜2kgのペースで体重が絞れていました。

それが、72kgまで減ったところで底を打ち、それ以降は、一向に体が絞れてくる気配がありません。

この72kgには「何か壁でもあるんかい!」…と思ってしまいます。

 

今から約40年前、私が大学2年、二十歳の頃の身長と体重は、身長は現在とほぼ同じ174.5cmでしたが、体重は10kgほど軽い62kgでした。

この頃、ヘタレの私は、大学のサッカー部ではなく、アルバイト先が主催している社会人サッカーチームに所属しており、そのチームが、県の3部リーグから2部リーグへの昇格を目指している状況で、ほぼ、全試合に出場していました。

実はその当時、私が体を動かす感覚としては、「体のキレが、非常に良い」と感じていていました。

 

大学3年の21歳には、チームの方針で筋トレを取り入れたり、走り込みをしたりしたことで筋肉が増え、体重が64kgほどに増えました。

筋力や持久力は向上しており、トレーニングの効果はあったのですが、体のキレという点では「もう少し体重が軽かった、二十歳の方が良かった」…と、当時は思っていました。

ただこれは、サッカーの試合で…というよりも、オートバイで峠を走ったときの感覚による…のかもしれません。

 

その当時、私は、いわゆる峠のローリング族からサーキットでのレースを目指す一歩手前のオートバイのライダーでしたが、オートバイで連続するコーナーを走るときは、コーナーを「腰で切って、走り抜けていく」…という感覚を持っていました。

しかし、サッカーのトレーニングで上半身&下半身の筋肉を増やしてからは、なぜか、この感覚が鈍くなってしまったように感じていました。

このため、それ以降は、以前ほど速く走ることが難しい…とも思っていました。

この理由は、分かりませんでしたし、自分にとっては今でも謎となっています…

 

ということで、私の目標体重は、体のキレが良かったときの体重、つまり今より10kgほど絞った「62kg」なんです。

いやー、道のりは遠いですけど…

 

ここは考え所です。

(1)飲食の内容を見直して、体を絞るのか。

(2)飲食の内容は変えず、トレーニング量/質を増やすのか。

 

たぶん、正解は(1)。

でも、それは、ちょっと酷ですし、寂しい気分になりますよね、きっと。

あー、どうしようかなぁ…

 

 

追伸

オートバイで連続するコーナーを走るときは、「腰でコーナーを切る」…

この説明だけでは、ちょっと分かりにくいですよね。

ということで、少々長いですが、興味のある人向けに、その感覚についてもう少し説明してみます。

 

一般的にオートバイでコーナーを「速く」走ろうとするときは、

①ブレーキをかけ
②ブレーキのリリース(放す)と同時に、バイクをバンク(傾ける)させ
③アクセルを開け気味にして
④コーナーの一番深いところ(クリッピングポイント)を過ぎたら
⑤できるだけバイクを起こしてアクセルを全開に持っていく

という手順で操作をします。

連続するコーナーでは、①〜⑤が一番スムーズに行えるコーナーリングラインを探って走ります。

こう書くと「案外に簡単そう…」に思えますが、そうではないんですね。

 

実は、オートバイに乗って、安全に「速く走れる人」と、「そうではない人」との間には、上記の①〜⑤の操作に関する大きな違いがあります。

その詳細は…

 

①のブレーキ。
タイヤと路面の摩擦(グリップ)を最大まで使い、より短い区間で、より多くのスピードを落とします。
これ、結構難しいです。
ただし、練習すれば、おそらく誰でも身に付けることができるテクニックです。

 

つぎに、②のブレーキリリース&バンク、そして③のアクセル。

まず②ですが、急激にブレーキをリリースするのではなく、フロントタイヤの荷重(グリップ)を急激に失わないように、少し優しく、ジワっ…とリリースします。
このテクニックも、練習すれば、誰でも身に付けることができます。

そして、車体をバンクさせるんですが、ここからが、安全に「速く走れる人」と、「そうではない人」には違いがあり、その違いを埋めることは、ちょっと難しいような気がします。

 

ブレーキが終わりオートバイのスピードを落としたら、ライダーは曲がりたい方向(左右)に重心を移動さます。
それに伴ってオートバイの車体は、勝手に曲がりたい方向に倒れ、倒れていくと共にハンドルも内側に切れていきます。

これを「セルフステア」と呼んでいますが、このセルフステアによる旋回を利用することで、オートバイを速く、かつ効率的にコーナーリングさせることができます。

 

コーナーのRには大・小があり、Rに合わせてどの程度速く/深く倒すか…ということも、速く走る上での大きなポイントなのですが、セルフステアを利用するときは、ライダーが重心を移動させる「速さ/量」によって、車体が倒れていく速さ/深さを調整しています。

 

そして③のアクセル。
上で述べたように、ブレーキが終わって重心を曲がる方向に移動させると、オートバイは倒れて行き、ハンドルも切れていきます。
でも、そのままでは転倒するだけ…ですよね。

そこで、アクセルを開けて後輪にトラクション(前に進む力)を加え、今度はオートバイに起きる力を与えます。

この「倒れる力」と「起きる力」を、腰とアクセル(トラクション)の具合でバランスさせながら、かつ加速した状態でクリッピングポイントに向かうことが、オートバイを安定させて速く走る秘訣だと考えていました。

 

 

ただ、私の見た感じとしては、多くのオートバイのライダーは、実は、このセルフステアを利用していないんじゃないかな…と感じていました。

 

当時、多くのオートバイのライダーは、ブレーキをかけた後、自分の体重をかけて積極的(無理やり…)に、バイクをバンクさせていたように思います。

また、ハンドルをガッチリ握って、アクセルをパーシャル(加速も減速もしない状態)、あるいは どちらかと言えば「やや減速している状態」で、クリッピングポイントに向かってコーナーを曲がっているようにも見えました。

実はこの状態は、オートバイのバランスとしては非常に不安定で、ちょっとしたタイヤのグリップの変化、路面の状態によりハンドルを取られ、アッという間にバランスを崩してしまう=転倒していまう…というリスクがあります。

 

そうではなく、手はハンドルに添える程度にしてセルフステアを邪魔せず、オートバイの倒れる力/起きる力を「うまくバランスさせる」ように、腰でオートバイの重心の移動=バンクする速さや量を制御し、合わせてアクセルを調整して開けていく…
こうすると、オートバイは非常に安定した状態で走っており、多少のグリップの変化、例えばマンホールや道路のつなぎ目のギャップ等で車体が揺れるようなことがあっても、まったく不安を感じることなく、アクセルを開け続けることができます。

 

ただ、「セルフステア」によって、オートバイが勝手に倒れていく/ハンドルが内側に切れ込んでいく…という状態/感覚は、乗っているライダーの感覚からすると「ちょっと怖い/違和感がある」という面があったので、本当にそうしている方は少なかったのではないか…と思います。

 

私も、最初は怖かったので、それに対応するため、オートバイの乗り方を変えました。

それまでは、コーナー外足のステップを踏み込み、外足の太ももでガソリンタンクを押さえつけ、内側の足を開いて膝を突き出す乗り方、いわゆる「ハングオン」と呼ばれる乗り方をしていました。

しかし、セルフステア=「自分でオートバイを押さえつけるのではなく、勝手に倒れ込んでいく」…その動きを最大限に活かすため、外側の足に体重をかけているのは同じですが、左右両足の踵でステップを挟み込み、やはり左右両足の太ももでガソリンタンクも挟み込んだ姿勢で乗る方法に変えました。

この姿勢で、腰の位置を内側にズラす(感覚的には、シートから落とす…)ことで重心の位置を調整してコーナーリングしますが、自分の体重をかけて、起きようとする車体を無理やりに倒し込んで小回りをする…ということはしないようにしていました。

これは、いわゆる「リーン・ウィズ」と呼ばれる乗り方ですが、頭をセンターに残して腰だけを内側に落とすので、若干、ハングオン寄り…と言えるかもしれません。

(その当時のWGP500で言えば、クリスチャン・サロンの乗り方ですね…って、皆さん、分からないですよね…)

 

見た目の迫力やカッコ良さでは「ハングオン」の方が見栄えがするので、その当時のオートバイ・ライダーは、圧倒的にハングオンで乗っている方が多かったように思います。

 

 

セルフステアを利用して、安定したまま、アクセルをできるだけ開けて走ことができれば、④のクリッピングポイントは、⑤に上手くつながるように、パーシャル/減速した状態ではなく、加速して通過することができます。

これらの一連の操作をうまく行うことで、コーナーの区間タイムを縮めることができる…という感じです。

 

理想としては、

A)直線部分ではできるだけ加速
B)コーナーの直前&短時間でスピードを落とす
C)ブレーキングが終わったら素早く重心移動&バンク
D)オートバイの進む向きを素早く変えて
E)同時にクリッピングポイントに向かってできるだけ加速

…ということになります。

私は、この一連の操作を「コーナーを切る」という感覚を持って走っていました。

 

 

コーナーリング中に「腰で重心を制御」する。

それに加えて「セルフステアを邪魔せず」に、「素早く進む向きを変える」。

そして「アクセルを調整」し、それによって「加速して=リアタイヤにトラクションをかけて」コーナーを曲がる。

 

サッカーのトレーニングで筋肉が増えた後は、なんとなくオートバイから受ける感覚が以前とは違ってきたように思え、そのために、それらの操作が上手くできなくなった=速く走れなくなった…ように感じていました。

その理由は、今となっても分からないままです。

三日間のブランク

今日 8月17日(火)は、ローラーを再開しました。

内容は、LSDを60分です。

LSD 60分 ケイデンス 80rpmを目処

 

ワクチン接種(一回目)による腕の痛みが引き、副反応もまったくありません。

また、右膝も問題はなく、大丈夫でした。

 

今週末まではこのメニューで様子を見ることにします。

 

 

さて、少し間を置いてローラーで走ってみたのですが、三日前(8月14日)に同じメニューでローラーで走ったときよりも、汗のかき方がひどくなっています。

 

気温はどちらの日も 22℃〜23℃ であり、まあ、違いはありません。

にもかかわらず、コンクリートの土間には汗の水溜り。

また、トップチューブ – ハンドルにかけているタオルも滴った汗でグッショリ。

ハンドルはブラケット部分を握っていることが多いのですが、小指から滴る汗が下ハンに垂れて、その部分のバーテープもぐっしょり。

サイクルパンツも靴下も、シューズもグッショリです…

 

たった三日間のブランクですが、やはり体の調子は大きく異なっているようです。

頬を伝って口の中にも入ってくる汗も、いつもより塩っぱい感じがしました。

 

これって、「老化している」ってことなんですかね?

だとすると、ちょっとショックです…

 

追伸

業務用の大型扇風機ですが、良いものを見つけました。

ナカトミというメーカーの「ウルトラボックス扇風機」というものです。

ナカトミ BF-18
風の向きを変えられる!

 

すごく良さそうなのですが、残念ながら生産終了でした。

あー、後継機種が出てほしいです…

一回目 完了

今日 8月16日(月)は、左腕の痛みがありトレーニングはお休みします。

 

左腕の痛みですが、実は昨日の終戦記念日 8月15日(日)、私は新型コロナ ワクチンの一回目の接種を受けてきました。

その痛み等があり、大事をとってトレーニングを休むことにしています。

 

 

私がワクチンを接種を予約した会場ですが、金沢市の大規模接種会場である「金沢市役所第二本庁舎」です。

 

接種の予約はLINEでスムーズにできましたが、実際の接種も極めてスムーズ。

予約した時間枠は「10:30 〜 11:00」だったのですが、その少し前、10:20に第二本庁舎に入りました。

 

① 中に入ると、まず手指の消毒とカメラによる体温計測があります。

② つぎは、同じ時間帯に入ってきた4人が1組になって、その組ごとに、順にエレベーターで接種会場がある3Fに向かいます。

③ 3Fに着くと、ワクチン接種券、予診票、免許証等の確認があります。

④ それが済むと、医師の問診を受けます。

⑤ 問診が終われば、もうワクチン接種です。

⑥ ワクチン接種の後は15分の経過観察があります。

⑦ 最後に接種証明書の記入があり、それですべて完了です。

⑧ すべて完了した人は、また4人1組になってエレベーターで1Fに戻ります。

 

ワクチン接種を終えて、私が第二本庁舎を出たのは11時過ぎ。

つまり、経過観察の15分を除けば25分ほど。

健康診断や病院での行列/診察のことを考えれば、いやー、スムーズ過ぎて感激もの。

ワクチンの注射そのものも、そのときチクッとする程度で、「痛い」というほどのことはありませんでした。

 

ただし、帰りに車を運転していると、左腕の注射をした部分が「ズーン…」と重いような、痛いような感覚がありました。

それが今日は、もう少し強くなって続いています。

また、ワクチンの副反応かどうかは分かりませんが、熱は無いのですが、今日の朝から

 ・腰がダルい
 ・声がかれている

という症状もあります。

上記のことがあり、今日のトレーニングは、大事をとってお休みにしました。

 

腰や声の症状、腕の痛み等も、明日には改善しているでしょう。

改善しだい、またトレーニングを再開します。

 

ワクチン接種をためらっている人がいると思いますが、私の体験した範囲では、まったく不安な点はありませんでした。

皆さんも、どうか安心して、積極的にワクチン接種を行なってほしいと思います。

 

追伸

ちなみに、我が家の新型コロナのワクチン接種の状況は、つぎのように変わりました。

 私:  金沢市の会場で第一回を接種済み
      →9月5日に第二回を接種予定
 妻:  優先接種として既に二回接種済み
 長女: 大学で第一回を接種済み
      →今週に第二回を接種予定
 次女: 明日(8/17)に第一回を接種予定
     (石川県産業展示館)
 長男: ようやく接種券が届いた

 

中学生の長男にも接種券が届きました。

これで、我が家では、全員のワクチン接種に見通しが立ちました。

 

ただし、ワクチンが不足しているために、現在は予約を中止しているようです。

ワクチンが供給され予約が再開されれば、長男についても、すぐに予約するつもりです。

平和について…

今日 8月15日(日)は、76回目の終戦記念日です。

日本がポツダム宣言を受諾して無条件降伏し、第二次世界大戦の敗戦を経験してから76年が過ぎました。

 

私の父・母はすでに亡くなっていますが、それぞれ昭和11年と昭和13年に生まれており、二人とも、この戦争中は小学生でした。

また祖父は出兵して戦地で病気になり、帰国後にそのまま亡くなっています。

そして母方の大叔父は出兵し、戦地で戦死をしています。

さらに、私が子供の頃のご近所には、やはり出兵して終戦を迎え、無事に帰国された方が何人かいました。

 

私と同世代であれば、私と同じように家族/親族、ご近所の方などに、戦時中の体験がある、あるいは実際に戦地に行かれたという人がいたと思います。

そして私と同じように、それらの方から戦争に関する話を聞く機会があり、そのおかげで、第二次世界大戦というものが比較的身近に感じられていたのではないか…

そう思います。

 

 

私自身は、戦争の影響はまったく受けていない…と思っていました。

しかし、良く考えてみると、私が生まれたのは昭和37年。

それは、日本がポツダム宣言を受け入れて無条件降伏/敗戦となった昭和20年から、たった17年しか経っていません。

一方、平成という時代は、それだけで30年間ありました。

それをあらためて考えると、戦後の17年というのは、本当にあっという間のような気がします。

 

祖父が戦病死しているので祖母は遺族会に入っており、毎年8月15日には、祖母が金沢の護国神社で行われる平和記念の式典に出席していました。

私はそれを、物心ついたときから分かっていました。

また、私が小学生の頃になってもまだ、片町/香林坊/武蔵ヶ辻等の金沢の中心街に行けば、戦争で脚や腕を失った傷痍軍人の方が義足や義手をはめ、歩道に座り募金をお願いする姿を目にすることが、少なからずありました。

その方々を見て、子供ながら気になっていたことを覚えています。

 

高度経済成長期だったとはいえ、戦後17年以上経っても、まだまだ戦争を引きずっている時代だった…

今となっては、そう思います。

 

  

ところが、私の子供たちの世代になると状況がまったく変わっています。

まず、家族・親族、ご近所の方々を含め、実際に戦地に行った人に会ったことがなく、戦争に関するリアルな話を聞く機会がありません。

 

また、学校の社会/歴史の授業で教える内容が変わってきているのか、

・当時のヨーロッパ、アジア、アメリカがどんな状況だったのか
・日本は、どこと戦争をしたのか
・日本は、どこと同盟を結んでいたのか
・日本は、無条件降伏をしてどう変わったか

といった第二次世界大戦に関する歴史的な知識が、ほとんどないような気がします。

 

戦地のリアルな話を直接聞いたことがない、戦争に関する知識が無いということは、「戦争を知らない」ということになるのでしょう。

 

 

かつて「戦争を知らない子供たち」という歌がありました。

本当のところは、戦争について知っているけど、戦時中あるいは戦後すぐに生まれたので、戦地に行ったことはない…ということだったのでしょう。

つまり、私たち(あるいはもう少し上…)の世代が当てはまるのだと思います。

 

しかし、私の子供たちは、本当に、文字通り、まったくの「戦争を知らない」子供たち。

この「戦争を知らない」ということが、果たして、良いことなのか、それともそうではないのか…

 

 

戦争は悪いことであり、「二度と戦争をしない」ということは、日本にとって非常に大切なことだと思っています。

しかし、「戦争=悪いこと」をさせないために、「知らない=教えない」ままでいるのは、ちょっと違っているかもしれません。

 

 

ということで、今日は夕飯を食べながら、(私が知っている範囲で…ですが)子供たちに第二次世界大戦に関する話をして、戦争について、そして平和について考える機会を持ってもらおうと思います。

 

子供たちには「何を言っているの…」と思われるかもしれませんが、まあ、少しでも考えるきっかけになってくれれば良い…そんなところです。