リア・ディレイラーの調整 その3

もう元旦が終わってしまいました。

元旦は、妻が作ってくれたお節料理を朝から食べ、お屠蘇として日本酒の熱燗を飲みました。

昨年の年末年始は、年明け早々の1月5日に引っ越しが控えていたため、荷造りや引っ越しの段取りでバタバタして、落ち着きのない年末年始だったのですが、今年は久々にゆっくりできた元旦でした。

 

本日の正月2日は、午前中から金沢市内にある妻の実家へ新年のご挨拶に行き、義父さん、義母さん、そして我が家の5人でお昼を食べました。

昼食後、午後3時半には我が家に帰ってきたので、夜までは時間があります。

一杯飲んでいるためトレーニングはやめておきましたが、そのかわり、フォーカスのリア・ディレイラー調整に再トライすることにしました。

 

再調整は以下の手順で行いました。

(1)まず、トップ側のプーリーの位置を決めて、合わせてワイヤーの張りをいい感じに調整します。

トップ側 調整

アームが弓形になっているのが少々気になりますが、これでギアはトップに入っていて、ワイヤーもいい感じになっています。

 

(2)つぎにロー側のプーリー位置を決めます。

ロー側 調整

見た感じ、ローギアの延長線上よりもやや外側(トップ寄り)に、プーリー位置があります。

本来は、ローギアの延長線上に調整すべきだと思いますが、これより内側に調整すると、なぜかディレイラーがローの一つ手前の時点で、ローに入ってしまいます。

理由は分からないのですが、現実の動作を是として、この設定で先に進みます。

 

(3)さらにBテンションを調整します。

Bテンション 調整

ローギアとガイドプーリーの距離をこれより近づけてしまうと、クランクを逆回しをしたときに「ガチャガチャ」と音が鳴って抵抗を感じるので、この辺りがいい具合だと判断しました。

 

(4)これで調整はオーケーと判断して、もう一度トップ側に変速してみると…

やはりトップに入らない…

やはりトップ一つ手前までしか変速しませんでした…

 

この設定/調整の状態で、STIレバーをゆっくり操作して一段ずつ変速していくと、トップ以外は綺麗に変速します。

思いつきで、レバー操作を連続させ、ギアの中段あたりから一気にトップに変速してみると、うーん、トップに入るですね、これが…

一気に変速するとなぜかトップに…

ワイヤーの張りが緩んでいるのでしょうか?
(しかしワイヤーを張っていくと、今度は変速そのものの調子が悪くなるんです…)

それとも、ワイヤーがどこかで引っ掛かっているんでしょうか…

 

同じような調整を3回ほどやり直してみましたが、症状を改善することはできませんでした。
現時点では、これが私自身で調整できる限界のようです。

 

明日はチームじゅげむでの「ローラー初め」として、ローラー練習会を予定しています。
固定ローラーに設置するフォーカスはナベちゃんに乗ってもらうことになりますが、ナベちゃんには、変速の不調を了解のうえ乗ってもらうことにします。

 

週明けの月曜日、あらためてイシノさんにフォーカスを持ち込んで再調整をお願いし、合わせてリア・ディレイラー調整のノウハウなどを聞いてみたいと思います。

リア・ディレイラーの調整

昨日は、友人のMKIさんに、フォーカスを使って固定ローラーで走ってもらいました。

その後、私もフォーカスに乗って固定ローラーで走ってみたのですが、その際、「ギアがトップに入らない」という症状が発生しました。

手でディレイラーを掴んで、ちょっとだけトップ側に引っ張ってみると変速はするんですが…

 

「あれー、イシノさんで調整してもらったばっかりだけど。運ぶときに、リア・ディレイラー、ぶつけたりしたかな?」

 

自分でアジャストボルトを調整してみても、うまく行きません。

 

うーん、こうなりゃ、全部の調整、最初からやり直してみるか…
ということで、トップ側、ロー側の位置を調整し、ワイヤーの張り、Bテンションも、あらためて調整してみます。

それでも、やはりトップに入らない症状は改善しませんでした…

 

楽しみにしていた真昼間からのしあわせの湯&シュワシュワが待っていたので、それ以上のチェック/チャレンジはしませんでしたが、今日、ナベちゃんとのローラー練習会の前に、あらためてこの症状の改善にチャレンジしてみたいと思います。

本当はイシノさんで再調整してもらえばいいんですが、29日からお店がお休みなんですよね…

 

うーん、でも、プーリーとトップギアの位置が合っていて、ワイヤーの張りも悪くなさそうなのに、ギアがトップに入らないって、どんな原因が考えられるんでしょうか。

 

ディレイラーがトップの位置にビミョーに戻らない。
やっぱり、ぶつけてどこかを歪めてしまったかな…

ピナレロ vs フォーカス vs チネリ 結論(ローラー編)

三日間をかけて、チネリ ヴィゴレッリ・ロード、フォーカス イザルコ・マックス、ピナレロ DOGMA F12の3種類のフレームと、カンパのシロッコ、ボーラの2種類のホイール、都合6通りの組み合わせについて、ローラーでのショート・インターバルを行いました。

その結果は、以下の通りでした。

 

まず、重量は以下の表の通りとなります。

      シロッコ ボーラ
チネリ   9.19kg  8.78kg
フォーカス 8.00kg  7.58kg
ピナレロ  8.11kg  7.69kg

 

また、各組み合わせでの最大スピード、ケイデンス、およびそのときのパワーは、次の表の通りです。

      シロッコ  ボーラ
——————————————–
チネリ   64.8km/h  62.3km/h
      136rpm   134rpm
      505W    521W
——————————————–
フォーカス 66.2km/h  66.6km/h
      139rpm   140rpm
      581W    521W
——————————————–
ピナレロ  63.0km/h  63.7km/h
      133rpm   134rpm
      535W    487W

「チネリ with ボーラ」については、ブレーキを引きずっていた事による特異データとなっている可能があり、そのまま比較しても正しい判断はできないかもしれません。

チネリについては特異データも含まれている可能性がありますが、とりあえず「フォーカス with シロッコ」を100としたときのパワーを表にしてみました。

      シロッコ ボーラ
チネリ     87   90
フォーカス  100   90
ピナレロ    92   84

 

上記表に従うと、ペダリングでのパワー伝達効率がいいフレームは、順に、
チネリ > ピナレロ > フォーカス
という結論になります。

ブレーキシューの引きずりがなければ、チネリにボーラを履かせた場合の数値は78、最大パワーでいうと455W程度であったハズ…と推定しています。
(これは仮定の数値ではありますが、おそらく正しいと思います)

 

パワー伝達の効率は、ペダリングそのもののロスがなければ、フレームの『クランク軸が取り付けられているBBまわり → チェーンステー → リアエンド』までの構造/特性に依存しているような気がします。

重いけれど、丸いパイプでも剛性が高い鉄(クロモリフレーム)。
軽いけれども鉄に比べて剛性が弱く、特殊な製法、特殊な形状にして剛性を稼ぐ炭素繊維(カーボンフレーム)。

各フレームのBBからチェーンステー後端までの材質と形状の特性が、上記のパワー伝達効率の結果になった…と考えています。

 

今回の結論は、三本ローラーでのショート・インターバルでの結果です。

実際に外を実走する場合には、車体の重さ、それに空気抵抗の影響を、大きく受けます。

つまり、パワー伝達効率のいいチネリであっても、重さや空気抵抗がネックとなって、実走では速く走れない可能性がある…ということになるでしょう。

これについては、またどこかで外を実走したデータを取得し、「実走編」として比較/検討したいと思います。

フレーム対決 CASE3 ピナレロ(結論回)

「ピナレロ vs フォーカス vs チネリ」の第三弾として、昨日は、ピナレロでのデータ取得を行いました。

フレーム対決としては、これが最後のデータ取得となります。

昨日の12月25日(金)、データ取得を終えてプロテインを飲み、それからお風呂に入る…と、ここまではいつも通りだったのですが、その後は我が家のクリスマス・パーティでした。

まずはシャンパン。これは妻の好みに合わせて、フランス産の甘口を選択。
なので、最初のグラスを飲み干すと、シャンパンは妻と娘に任せます。

私はすぐにビール(メッチャ絞っているやつ…違う違う、最初に絞ってるやつ)、その後はウィスキー(…がお好きでしょ、ダブルの水割りで2杯)へと飲み進めます。

その間、娘が通っている調理師専門学校で販売しているクリスマス用のオードブル(AとBの2セット)&スナック菓子などのおつまみ各種を、家族5人でどんどん食べていきます。

クリスマスオードブル 2種

そして、最後に、トドメのケーキ…

という訳で、データ取得の当日にはブログ更新ができませんでした。
せっかくのカロリー消費も台無しですが、こんな日も、まあアリですよね…

 

さて、本題の取得したデータです。

ピナレロ with シロッコ

 

ピナレロ with ボーラ

 

チネリ、フォーカスのときと同様、まずホイールにシロッコを履いた状態でショート・インターバルを行い、続いてホイールをボーラに履き替えてショート・インターバルを行います。

 

今回も、クランク/スプロケのギア選択、空気圧等は全て同じ条件です。

ただ、今回はどちらのホイールでも、ウォームアップの最中に、あっ忘れた…ということで空気圧をチェックしました。
最後のデータ取得ということもあり、だんだん緊張感が無くなって準備が疎かになってしまいました。.

 

それと、3日連続でのインターバルということもありますが、今日はシロッコだけではなく、ボーラを履いているときでも「疲れるのが早いし、ペダルが重いなぁー」…と感じていました。

ハンドルがちょっと高い..と.感じたので、念のためサドルの高さを測ってみたところ、(710mmは超えていますが)715mmまでは無く、少し低かったことが分かりました。
(そう思って振り返ってみると、全力走の際にお尻が弾むこともあったような気がします)

なので、チネリやフォーカスに比べると、効率的なペダリングから少しズレていた可能性があります。

 

また、チネリやフォーカスとは異なり、シフトチェンジがうまくいかない症状も発生しました。
ピナレロにシロッコを履かせるときは、ディレイラーの微調整が必要だったようです。
ホイールをもともと履いていたボーラに替えても、この症状(シフトチェンジがもたつく)は発生しており、ホイールの交換作業で設定がズレてしまったように思います。

もしかすると、ピナレロで感じたペダルの重さは、ディレイラーの設定が狂ってしまった事により、チェーンの動きに対する抵抗が発生していたのか…という心配もしています。

 

体の疲れもありましたが、ピナレロのデータに関しては、他のフレームのデータと比較する際には、サドルの高さやディレイラーの不調など、「条件としてやや悪かった」と考えておいた方がいいのかもしれません。

 

心拍ゾーンの分布は、概ね、フォーカスと同じ傾向だと思います。

ピナレロ with シロッコ 心拍ゾーン

 

ピナレロ with ボーラ 心拍ゾーン

 

ブレーキシューが干渉したことなどもそうですが、ホイールの違い、あるいはフレームの特性のみに着目したデータを取得するには、それ以外のすべての条件を統一する必要があります。

「すべての条件を統一する」。
言葉にすると単純ですが、本当にそれを実現するためには、
「すべての条件って何?」という点に関する相応の知識を持ち、かつそれを統一/調整する経験を事前に積んで、さらに実際の測定に際しても細心の注意を払う必要がある…
今回、それが分かりました。 

ただ、それを行うことは、今の私では知識・経験が不足しているし、注意も足りない…ということも分かりました。

 

いずれあらためてデータ再取得の機会を設けるかもしれませんが、今回のショート・インターバルでのテストは、私の経験値という意味も含めて、非常に有効で為になったと感じています。

 

完全な条件の統一とはいきませんでしたが、とりあえずは、今回取得したデータを用いた検討/考察は進めていきたいと思っています。

 

追伸:

ピナレロでの「シロッコ → ボーラ」の履き替え効果についても、これまで同様、考察してみます。

 

ピナレロでの、各ホイール装着状態での車体重量はつぎの通りでした。

 

ピナレロ with シロッコ 8.11kg
ピナレロ with ボーラ  7.69kg

 

ピナレロ with シロッコ

 

ピナレロ with ボーラ

 

ピナレロ、重くはないですが、フォーカスより110g重かったです。
(フォーカス、やりますね…)

 

ピナレロでのデータ計測結果は、全体としてはフォーカスと同じ傾向でした。

まず、全力走でのパワー、スピード、ケイデンスの落ちていく傾きは、各回、違いはなさそうです。

つぎに、「スピード、ケイデンス」の最大値ですが、シロッコ/ボーラで、それぞれ、「63.0km/h、133rpm」、「63.7km/h、134rpm」を記録していて、ほぼ同じです。

その際の最大パワーは、シロッコが535Wに対しボーラは487Wであり、ボーラの方が9%少ないパワーでペダリングをしています。

 

ピナレロとフォーカスでの最大スピードとケイデンスを比較すると、それぞれ「3km/h、6rpm」ほど、ピナレロの方が低い数値でした。
ただ、違いは5%未満であり、これは誤差と考えていい範囲だと思います。

これに対し、最大パワーの違いは誤差の範囲を超えています。
ピナレロが上記の数値に対し、フォーカスはシロッコ581W・ボーラ521Wでした。
つまり、ピナレロの方が、フォーカスよりも、さらに7〜8%少ないパワーでペダリングできている…と考えられます。

フォーカス with シロッコを「100」として、同じスピード、ケイデンスで走り続けるときのパワーを表にまとめると、以下のようになります。


       シロッコ ボーラ
 フォーカス  100    90
 ピナレロ    92     84

これは、私にとってみると、大きな知見です。

体は疲れていたのですが、使っているパワーは、やはりピナレロの方が少なかった…
それが取得したデータから分かりました。

サドルの高さをもう少し高くして、かつディレイラーをきちんと調整したうえでデータを取得したら、さらにピナレロの方が効率の良い(パワーが少ない)結果になる可能性もありそうです。

私の本番/勝負バイクは、ピナレロ with ボーラに決定です。

 

やはり、ピナレロの神様はいる。

今回のショート・インターバルによるテスト結果は、それを証明していると私は判断しました。

これが、今回の私の結論です。

 

疲れましたが、やって良かったです。

ただテストにしても、外を実際に走る方が楽しいですね、やっぱり…

フレーム対決 CASE2 フォーカス

「ピナレロ vs フォーカス vs チネリ」の第二弾として、今日は、フォーカスでのデータ取得を行いました。

フォーカス with シロッコ

 

フォーカス with ボーラ

 

昨日のチネリのときと同じように、まずホイールにシロッコを履いた状態でショート・インターバルを行い、続いてホイールをボーラに履き替えてショート・インターバルを行います。

 

空気圧、クランク、スプロケ、ギアの選択等、物理的な条件はすべてチネリのときと同じです。

ただ、昨日のチネリの結果から、ボーラのホイールはリムとリアブレーキ・シュートとのクリアランスが厳しく、全力走ではホイールがたわんで干渉している…と思われるため、今日は前後ブレーキのクイックリレーズレバーを上げるだけではなく、リアブレーキについては調整用のスクリューを限界まで緩めました。
これで、リムとシューが干渉することは無いハズ…と判断しました。

上記設定でデータを取得してみると、やはりチネリのときとは異なり、フォーカスでは「ボーラの方が、少ないパワーで、同じスピードが維持できている」ことを示すデータとなっていました。

ということは、ブレーキシューが干渉していた「チネリ with ボーラ」では正確なデータが取得できておらず、比較対象としては採用できない…ということになります。
(えー、せっかく全力走をしたのに…)

 

心拍ゾーンの分布も、昨日とはまったく異なる結果となっています。

フォーカス with シロッコ 心拍ゾーン

 

フォーカス with ボーラ 心拍ゾーン

 

昨日のチネリでのショート・インターバルでは、シロッコ/ボーラのいずれのホイールでも、ゾーン5の最大強度が40%を占めていました。
これに対し、今日のフォーカスでのゾーン5は、シロッコでは5%、ボーラでは12%と、どちらのホイールでも割合が極端に減っています。

心拍ゾーンの分布が、昨日のチネリのケースとまったく異なる結果/傾向となった理由として、まず一番に考えられるのは、昨日、チネリでインターバルを行ったことで体が順応し、そのために今日のフォーカスでは楽にショート・インターバルを行うことができた…という可能性が考えられます。

ただ、ホイールがシロッコ/ボーラのどちらであるかによらず、「スピード、パワー、ケイデンス」のいずれも、今日のフォーカスの方が「良い数値(高い)」を示すデータとなっています。
私としては、「体の順応だけで、この結果を説明するのは、少々無理があるのではないか」…と思っています。
もし、私の考えが正しいとすると、これがフレーム性能の差(フォーカスは、チネリに比べて、楽に速く走ることができる…)なのかもしれません。

このあたりは、もう少し色々な情報を確認/検証してみたいと思います。

 

明日は、いよいよ最後のピナレロでのデータ取得です。

疲れてきましたが、頑張ります!

 

追伸:

フォーカスでの「シロッコ → ボーラ」の履き替え効果についても、少々考察してみます。

 

その前に、フォーカスのホイール装着状態での車体重量はつぎの通りでした。

フォーカス with シロッコ 8.00kg
フォーカス with ボーラ  7.58kg
フォーカス with ゾンダ  7.71kg(参考)

 

フォーカス with シロッコ

 

フォーカス with ボーラ

 

フォーカス with ゾンダ(参考)

 

フォーカス、軽いです。
もしかすると、ピナレロよりも軽いかもしれません。

重量だけに着目すれば、私の持っている中では「フォーカスwith ボーラ」が、ヒルクライムでのベストチョイスのようです。
(えー、でもそれだと「ピナレロの神様」の立つ瀬がないんです…)

 

さて、フォーカスでのデータ計測結果は、チネリとは異なる傾向を示しています。

まず、チネリではでは、シロッコの1セット目の全力走(その日の一番最初の全力走)では、1分の全力走でのパワー、スピード、ケイデンスが落ちていく傾きが、他のセットの全力走に比べて大きい傾向がありました。
これに対しフォーカスでは、どのセットの全力走も同じような傾きであり、何セット目であるかによる違いは無さそうです。

ただし、その際のパワーは、シロッコの方が大きい値が記録されています。

これは、「このデータ計測のインターバルテストに慣れてきた…」ために、体の反応としてのバラつきが少なくなったからのように思います。

この点で言えば、チネリのインターバルテストは、もう一度やり直さないといけないのかもしれません…

 

つぎに、「スピード、ケイデンス」の最大値は、シロッコ/ボーラそれぞれで、「66.2km/h、139rpm」、「66.6km/h、140rpm」であり、ほぼ同じ数値を記録しています。

これは、インターバルでの走り方として、
 全力走 ギア3段でケイデンス130rpm
 テンポ走 ギア4段でケイデンス85rpm
と、ある程度の目処を揃えているため、ほぼ同じスピード、ケイデンスになるのも当然です。

これに対し最大パワーは、シロッコが581Wに対しボーラは521Wであり、ボーラの方が約10%少ないパワーでペダリングをしています。

 

これについては、ボーラの方が重さ(質量)が少ない事実があり、「ボーラの方が慣性モーメントが小さい」ことが影響して結果に現れていると思います。

やはり、昨日のチネリでは、ボーラで全力走を行った際にホイールとブレーキシューが干渉してしまい、回転するホイールに対し無駄な抵抗が発生していたようです。

ホイールの重さ(軽さ)の効果は、全力走のときだけではなくテンポ走でも現れていて、ボーラの方が「楽に走り続けることができる」と感じます。
それは平均パワーと平均スピードの相関にも現れています。
平均スピードは、シロッコが30,6km/hに対しボーラが29.1と、差は5%未満であり、ほぼ同じです。
これに対し、平均パワーは、シロッコが163Wに対しボーラが149Wと、やはりボーラの方が10%程度少ない平均パワーで済んでいることが、データから分ります。

少なくともフォーカスでは、シロッコよりも、ボーラの方が楽に速く走れるホイールでした。

 

一般的に、「ホイールを軽いものに替える」ことの効果/影響は、かなり大きいと言われています。
当たり前のようにも思いますが、これは私が取得したデータ(同じスピードで走るのであれば、ボーラは、シロッコに比べて、10%少ないパワーで済む)からみて、間違いのない事実であると考えます。

おそらくチネリでも、ブレーキシューの干渉がなければ、同じ傾向/結果を得ることができたはずだと思います。

 

全力走での落ち込み傾向、心拍ゾーンの傾向から見ても、チネリはちょっと特異データのような気がします。
それだけではなく、ブレーキシューの干渉という要因も排除する(リアブレーキのスクリューを緩める)必要がありそうで、正確な比較データを得るという観点から言えば、あらためてチネリのデータを取得するしかありません。

うーん、でも、ホイールを交換しながら、またインターバルをやるのは、どうしようかなぁ…