命の「費用対効果」…

昨日は、5月11日(木)。

この日は夕方から来客があり、トレーニングはお休みしました。

 

さて、昨日の投稿にも書きましたが、私の住んでいる地域/町内会の班長・役員会で、「町内の会館にAEDを設置する」という ”総会” での決定事項が、執行部から「設置は不要」という動議が提出/可決されたことで、前述の決定事項が覆る事態が発生しました(「ちゃぶ台返し」)。

 

執行部が「設置不要」の理由として持ち出した観点は「費用対効果」。

駅やスポーツ施設であれば、その利用者の人数等により「費用対効果」を議論することもあるかもしれません。

しかし、町内会としてAEDを準備することに関してはそれとは違う観点が必要であると、私は考えます。

 

私が住んでいる町内会は、約420世帯の方々が住んでおられます。

夕方以降になればほとんどのお宅で家族が揃うでしょうから、一軒に2人いるとして計算しても、全体で1,000人以上の方が町内の自宅で過ごしているでしょう。

実際には、町内会の会員とはなっていないアパート/マンション等に住んでおられる方もあるので、少なく見積もっても1,500人以上の方が夜を過ごすことになっていると思います。

 

この人数の方々が「夕方から朝まで」を過ごす町内の「あるお宅」で緊急事態が発生したと想定します。

 

緊急事態が発生し、119番に電話をします。

しかし、令和2年の金沢市消防局管内の実績では、救急車が到着するまでに平均で約8分、病院への収容までには33分かかっています。

救急車が到着するまでの8分の間に、さらに深刻な事態に陥ったときには、AEDがある場合と無い場合では、その方の救命/蘇生率は大きく異なってくるはずです。

 

上記のようなことを考えると、日中/夜間を問わず、誰でも使えるAEDを、町内会の会館に準備しておくとこが助けになる…

私は、本心からそう思っています。

 

とくにチームじゅげむでは、なべちゃんが未明に急性心筋梗塞を発症した(「衝撃のあ・え・で…その3」)ということがあり、私にしてみるとAEDの必要性が本当に身近に感じられます。

 

 

命を救える可能性という観点での「AEDの設置」に対し、「費用対効果」という観点を持ち出す執行部。

その方々には、私の想いは理解してもらえそうもありません。

それが残念です。

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