玉石混淆(ぎょくせきこんこう)…

今日は、11月21日(金)。

皆さんご存知かどうかわかりませんが、実は今日は、”インターネット記念日”。

1969年の同日、UCLA(University of California, Los Angeles)など4つの機関が協力して、”ARPANET” というインターネットの元となる通信の実験を行いました。

それに由来して、今日 11月21日がインターネット記念日とされました。

 

ARPANETは、当初無線を元にして開発された通信技術だったため、そのプロトコルであるTCP/IPにも無線通信に基づいた考え方が反映されています。

 

今から30年以上前のこと…

UNIXやインターネットが業務用システムの分野にも入り込んできたことに伴い、プログラム&システム開発業務に必要な知識を得る一環として、当時、私が勤めていた職場において、”UNIXカーネルの設計” 、”TCP/IPによるネットワーク構築” という英語本の輪読会を開催しました。

その英語本の輪読会の中で、インターネット技術が開発された歴史についても学びました。

もちろん、歴史的なことだけではなく技術的な内容についてもしっかり学び、その後に担当したシステム開発における基礎知識とても役に立ちました。

 

そのころの私は、30代前半。

最近の私は、新しい技術/知識などを習得することが億劫になってしまいましたが、当時の私は、まだまだ新しい知識/技術に対して貪欲だったんですねぇ。

それを思い出すと、今の私の姿勢は反省すべきかもしれません…

 

 

30年以上前のコンピューター界隈は、通信といえば専用線。

専用線は、当時の電電公社が提供している通信手段で、特定のコンピューター間を接続するための専用ケーブルを設け、そのケーブルを使ってコンピューター間での通信を行うものです。

しかし、その名の通り専用の通信線のため、費用は非常に高価。

なので、大きな会社、たとえば銀行の間の通信など、専用線が使われる範囲は限定されていました。

 

一般に普及していた公衆回線(電話通信網)を使う方法もありましたが、デジタル信号を音声に変換して通信するため、音響カプラという装置を受話器にくっ付ける必要がありました。

しかも遅い…という欠点もありました。

 

デジタル信号を音声に…というのは、

「ファックスとの通信を、受話器で聞いているような感じ」

…と言えば分かってもらえるでしょうか。

 

 

当初は、大学等のアカデミック用、あるいは軍事用に限定されていたインターネット。

また、非常に高価だった専用線。

しかし、WindowsやMac等のパソコン普及に伴って、一気にインターネットの商業利用が進みました。

価格についても、ほとんどの家庭に普及している…そんなレベルで安価になりました。

今や、プロバイダを利用してのインターネット通信が当たり前となっています。

 

 

インターネットの普及により、メディアの意義も一変します。

それまでは、大手メディアでなければ、広く社会に意見を訴えることができませんでした。

しかし、インターネットが普及した現在では、”ただの個人” がホームページ等を作りそこに自分の考えを書けば、それだけで全世界に自分の意見を発信することが可能になりました。

インターネットの普及により、情報発信が個人個人で行えるようになったことで、ネットワーク上に公開されている内容も、公的なものから個人的なものまで非常に幅広く、大衆化も一気に進みました。

 

今が盛りのSNSも、このインターネットという世界/テクノロジーがベースとなっています。

 

 

ただし、(このブログおよび私がYoutubeで公開している動画も含め…)現在のインターネットは、公開されている情報は玉石混淆(ぎょくせきこんこう)。

真偽不明のものも含め、まさに混沌としたカオス状態。

 

フィッシング/詐欺を目的としたサイトがある一方、キラリと光る提言があったり、面白いエンターテイメントが公開されている。

かと思えば、一見もっともらしい意見が書いてあるけれど、元となっている数値や資料が間違っている(意図して情報が歪曲されている?…)ものもある。

そんな状況です。

 

 

私はネットの情報をチェックして、その内容を参考にすることが多いです。

しかし、ネットに公開されている情報は、その真偽を含めて玉石混淆。

書いてあることを鵜呑みにせず、もう少し深く調べる姿勢が大切だな…

そんなことを思った、インターネット記念日の朝でした。

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