今日は、11月19日(水)。
昨日 18日(火)、金沢ではやや大きめの霰(あられ)が強く降り、しばらくの間でしたが道路が真っ白になりました。
「いやー、いよいよ冬が近づいているんだな」…
道路が白くなっている景色を見て、それを実感しました。
さて、以前の投稿にも書いたことがありますが、金沢を含む北陸の11月は、浄土真宗の行事 ”報恩講” 開催の季節(「ほんこさんの季節」)。
実は私が檀家になっているお寺では、今日が私たちの地域を回る日…
昔風に言えば、”ほんこさんの日” です。
浄土真宗は、とくに北陸で信仰が厚かったらしく、報恩講も以前はかなり懇(ねんご)ろな内容でしたが、最近は、かなり簡素化されています。
以前であれば、
・まずは同じ地域の檀家のグループが揃ってお寺に行き、
・お御堂でお経をあげ、
・その後、住職が檀家のグループの家を回ってお参りをしていきます。
・しかしその際、住職と一緒にメンバー全員が各家を回るルールでした。
・そして、すべてのメンバーの家を回ってお参りが終わったら、
・グループの当番(輪番で回ってくる)の家にあらためて集合し、
・全員が揃って食事=お斎(とき)を頂く…
ということが恒例でした。
しかし現在では、
・同じ地域の檀家の家に、
・お寺の住職だけが行き、
・住職のみがお参りをする
という内容になっています。
ただ、簡素化されたとはいえお寺のお坊さんが訪ねてきて、家の仏壇でお参りをします。
これが一大事。
我が家では新しい家族として、5月に ”おこげ” を迎えました(「新しい家族…」)。
このため、我が家の仏壇(モダン仏壇で小さいタイプ)があるリビングは、普段は ”おこげ” 仕様。
このリビングを、報恩講ではお坊さんを迎えてお参りができる状態に変更する必要があるのですが、これがまたひと仕事。
散らばっているオモチャを片付け、ダイニング/キッチン/畳コーナーを守っているフェンスを外し、床に敷いているマットをどかして、床一面を掃除する…
前日の夕方、あるいは当日の朝、普段の作業/家事に加えてそんな諸々を行っていると、以前は最も気を使っていた仏壇の手入れ/準備に、まったく手が回らなくなってしまいます。
以前は、
・仏壇を掃除し、
・”打ち敷き” という敷物を敷き、
・花を飾り
・炊いたお米を円柱状に高く積み上げた御仏供=おぶっくを供える
→このあたりでは ”おぼくさん/おぼけさん” と呼ばれています
など、色々な準備が必要になります。
これを忘れてしまうんです…
今日も朝一番、妻から、
「花を買い忘れたから、ちょっと遠いけど、24時間営業のスーパーで仏壇用の花を買ってくる」…
という相談がありました。
しかし、私の返事は、ノー。
「やらないといけないことが他にあるから、そっちを優先しよう」
形式だけ整えることに時間を使うのはムダだ…
そんな判断でした。
亡くなった父や母、そしてご先祖さまには怒られそうですが、何を優先して何を削っていくのか…
ちょっと考えることがあった今朝の私でした。
