今日は、3月7日(木)。
今週末に向けて、浜松に単身赴任をしているむぎーさんから、
「ちょっと金沢に帰るかも…」
との連絡がありました。
「おー、それなら、どこかライドに行きますか!」
と思っていました。
ところが…
今週末、金沢のお天気はあまり良くありません。
8日(金)の午前中はなんとか晴れるようですが、午後からは雨。
しかも9日(土)は、雪が降る予報となっています。
気温も10℃以下で、土日の最高気温は6℃…
「この天気でライドするのは厳しそうだなぁ」…
加えて、むぎーさんの乗っている車は、(浜松に住んでいるので当然ですが…)すでにノーマルタイヤを履いているとのこと。
この週末に帰ってくるなら、もう一度スタッドレスに交換した方が良さそうです。
むぎーさん。
帰ってくるのは大歓迎ですが、ノーマルタイヤは少々危険。
それに、浜松と違い金沢はまだまだ冬です。
車で帰ってくるならタイヤ交換、そして風邪をひかないための防寒具は必須ですからね。
さて私は、風邪と聞いたら思い出す、歌に関する思い出があります。
それは確か、中学1 年のときだったでしょうか…
風邪をひいて38℃以上の熱を出し、学校を休んで寝込んでいたときのこと。
(今から思えば、おそらくインフルエンザに罹っていたんですかね…)
少し熱が下がって体が楽になってきたのですが、何もすることがなくベッドで寝ているまま退屈な時間を過ごしていました。
だた、退屈であるとはいえ、茶の間に行ってテレビを見たり、本を読むのはまだちょっと…という感じなので、ラジカセを枕元に持ってきてFM放送を聴くことにしました。
耳だけ働かせていればいいラジオはなかなか良い具合で、以降ずっとラジオを聴いていました。
夕方になり、「リスナーからのリクエストに基づいて曲をかける」という、その当時は良くあった番組でのこと。
その週は「愛鳥週間」だったようで、番組ではリクエスト曲を「鳥」に関する曲に限定していました。
番組が進む中で、とあるリスナーからの葉書が紹介されたのですが、そのリクエスト曲は、
「The Shadow Of Your Smile」
という曲でした。
「えっ、それって、鳥に関係する曲?」
…と、ちょっと疑問に思っていると、司会進行役の方(今風に言えばMCの方?)から、
「あー、これは ”いそしぎ” という映画の主題曲ですね」
という説明がありました。
映画の主題曲は、上に述べた通り英語の題名です。
そのまま訳せば「あなたの微笑みの影」ということになります。
しかし日本で封切られた際の映画の邦題が「いそしぎ」という鳥の名前になったため、主題曲も映画の邦題で呼ばれることがほとんどのようです。
「いそしぎ」という映画の主題曲は、元々はトランペットのソロ演奏だったようですが、その後に様々なバージョンが出されたとのこと。
ジャズやボサノのバナンバーとしても有名です。
色々なバージョンがある ”いそしぎ” の中で、そのときにかけられたのは、サミー・ディビスjrが、ローリンド・アルメイダのボサノバちっくなギター伴奏のみで歌ってるバージョン。
小学校6年生ごろからフォークギターにハマっていた私は、この「サミー&ローリンド」バージョンのカッコよさに痺れてしまいました。
「その曲が入っているLPレコードを手に入れたい」
…と思って、中学生の私は、当時金沢にあった複数のレコード店を色々回ってみました。
しかし、結局見つけることはできませんでした。
ところが、それから40年ほどを経た先日のこと。
ふとネットをググっていると、ありましたねぇ、件のLPレコードが。
(正確には、LPレコードではなく、CDとして復刻した版です)
おー!
ということで、さっそくポチッとな…
それが ↓ これです。
梱包を取るのももどかしく、さっそく届いたCDを聴いてみると…
いやー、中学生のときに聞いた「記憶の中の歌声とギター伴奏」が、もうそのまま。
とても感激しました。
原盤のLPレコードは1966年に発売されたようです。
私が中学1年生のときといえば、1975年。
発売から10年ほどが経っているレコードで、しかも超マイナーなものだったようです。
そりゃ、私が金沢のレコード店を回っても見つけられる訳はありませんでしたね。
ちなみに、CDとしての復刻版であれば、お値段は¥1,600-ほど。
一方、1966年に発売されたLPレコードそのものは、今でも¥50,000-オーバーの値がつけられて売られていました。
名盤と言われる古いLPレコードは、今でもジャズファンの間では高値で売買されている…
そんな様子を窺うことができます。
そして、そのLPを聞くのは、重いターンテーブルのレコードプレーヤー、真空管のアンプ、そして大きなスピーカー。
そんな景色も浮かんできます。
いやー、すごいですよねぇ…
風邪をひくと思い出す「サミーとローリンド」。
40年を経て手にしたCDを聴いて、しばらく思い出に浸ってみたいと思います。