衝撃の「あ・え・で」…その3

昨日は、4月14日(金)。

午後、ある人が事務所に来て、夕方から一緒にスポーツサイクル・イシノさんに行きました。

実はその人、昨日の午後に病院を退院してきたばかり。

さて、その「ある人」とは…

 

なんと、チームじゅげむの「なべちゃん」。

 

 

ここから先は、衝撃の事実です。

 

なべちゃん本人の了解を得て、ブログに掲載することにしました。

なべちゃん自身、「同じ状況の方の参考になれば嬉しい」と考えています。

 

 

実はなべちゃん。

去る4月1日(土)の深夜…というか2日(日)の未明、自宅で寝(やす)んでいたところ『急性心筋梗塞』を発症し、救急車で救急搬送されました。

しかも救急車に乗った途端に意識を失い、そのまま心室細動/心室頻拍等、いわゆる「心停止状態」になったとのこと。

ただし、救急隊員の方がすぐに除細動から心肺蘇生を行い、その処置のおかげで息を吹き返したそうです。

 

「えーっ」…

私は衝撃を受けました。

 

 

しかもそれを知ったのは、4月2日に送信された「なべちゃん本人」からのLINE…

 

 

LINEはつぎの通りでした。

 

まずはグループLINEに送信がありました。

 

お疲れさまです。

昨日、心筋梗塞で入院しました。

3週間〜4週間かかるそうなので、しばらくイベントはキャンセルいたします。

 

 

続けて、私個人に以下の送信がありました。

  

自分は覚えていないのですが、救急車で一回心臓が止まって死んでいるそうです。

AEDで蘇生されました。

町内会にAEDの設置を訴えてきましたが、まさか使う方ではなく、使われる方になるとは…

 

本人は、いつもの軽い感じ(「www 」と草を生やしそうな感じ)で、「さあツッ込んでください」というノリで書いています。

でも、内容が重すぎてツッ込めませんでした…

 

 

救急搬送されたなべちゃん。

検査/心臓カテーテル手術から集中治療室(ICU)に入り、数時間の経過観察の後に一般病棟に移ったそうです

そして、その時点ですぐにLINEを送信してくれました。

 

LINEを受け取った後で本人から電話があり、直接当日の状況を教えてくれました。

 

その日は焼肉を食べに行き、夜10時ごろに寝た。

しかし、胸が痛くなり途中から眠れなくなった。

痛みは強く、脂汗、吐き気など、これまで経験したことのない体の状態になった。

自分でも、「これはすぐに病院で処置してもらわないとマズい」…と感じたので、妻を起こして救急車を呼んでもらった。

苦しみのたうち回っていたが、仕事を休むことになるだろう…と思ったので、週明けの仕事の段取りなどをLINEで連絡した。

そうしているうちに救急車が来たので、自分で乗り込んだ。

救急車に乗りベッド(ストレッチャー)に横になった途端、ホッとしたのか意識が無くなった。

意識が戻ると、妻が涙を流しているのが見えた。

そして、救急隊員が自分に対して心臓マッサージ(胸骨圧迫)/人工呼吸(バッグマスク)の心肺蘇生を行っているのが分かった。

ここで初めて、自分の置かれている状況を理解した。

 

いやー、「救急病棟24時」のドキュメンタリーそのもの…という感じです。

 

 

急性心筋梗塞を発症した患者さんの場合、心臓の筋肉に血液(酸素)が行き渡らない時間があったはずで、普通であれば「心臓の筋肉の一定程度がもう動かなくなる」…というダメージが残るそうです。

このため、どの程度ダメージを受けているか(何パーセントの心臓の筋肉が動かなくなったか)を確認したうで、そのダメージを前提とした治療/リハビリを行う必要があるとのこと。

一旦心停止となったなべちゃんのようなケースでは、通常20パーセント程度のダメージがあってもおかしくはないようです。

このためなべちゃんも、当初は担当医から、経過観察期間等を含めて4週間程度の入院が必要になる…と伝えられています。

 

しかし実際に検査をしてみると、なべちゃんのケースに限っては、心臓の筋肉へのダメージはなんと「0(ゼロ)パーセント」。

この検査結果には担当医の方も驚かれたとのこと。

「実は検査が失敗したのではないか」…ということで同じ検査を2度受けたそうですが、2度目の検査でも、やはり結果は「0(ゼロ)パーセント」。

という訳で、2回の検査を経て「ダメージ無し」ということが確認されています。

 

 

今回の件、なべちゃんには3つの奇跡が重なっています。

 

まずは、「これ以上遅くなるとマズい」…という状況になる前に救急車を呼び、そして到着していたこと。

つぎに、心停止した時点で、すぐにAEDと心肺蘇生の措置を受けることができたこと。

そして最後は、心臓の筋肉にダメージが無かったこと。

 

この3つの奇跡のおかげで、早め(普通の半分=2週間)で退院することができました。

 

退院に際し、なべちゃんは担当医や栄養指導の方々から、

・節制した食事
・心拍数120bpmまでに抑えた軽い運動

を続けるように言われたとこのと。

 

 

「軽い運動」については、なべちゃんならお手のもの。

ミニベロでのポタリング、自宅でのローラー、あるいは歩いて。

それであれば、私もお供できます。

 

そして「節制した食事」。

これはもう、本人の「我慢」しかありません。

ただこれについても、私がお付き合いしましょう!

→私も、ヒルクライムレースに向けて体重を絞る必要がありますから…

 

 

 

一度心停止はしましたが、AED(あ・え・で)で復活。

リハビリは、ミニベロ、ローラー、そして歩いて(あ・え・で)。

 

 

なべちゃん。

すぐにロードバイクで全力走行…とは行きませんが、数年のスパンで考えれば、じゅうぶん体は元に戻ります。

焦らず慌てずじっくりリハビリ/食事への注意を続け、また楽しいロードバイクライフを取り戻しましょう。

 

私も喜んでお付き合いをしますよ!

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