避難指示ですべきこと…

昨日 8月4日(木)は、未明から山間部で記録的な大雨が降り、石川県には大きな影響がありました。

白山市では手取川、小松市では梯川の川水が溢れてしまい、周囲に浸水/冠水の被害が発生しました。

 

被害に遭われた方々には、心からお見舞いを申し上げます。

 

 

私の家の近くを流れる 十人川 と 瀬木川 の両河川も、朝6時には普段の倍以上の水量となっていました。

それでもまだ、2.5m程度は余裕がある状態。

 

このまま雨が止んでくれればいいなぁ…と思っていたのですが、それが10時を過ぎた頃から、平野部でも雨が強く降り出す状況に変わりました。

 

あれっ、予報だと午後からは曇りのはずじゃなかったかな…

 

と思っていた12時過ぎ、その頃から川の水量が急激に増加。

13時半には「もう1mの余裕もない」という状態に…

十人川 溢れるまで1mもない…

 

これはマズいぞ…

 

そう思っていると、金沢市から「避難指示(5つある警戒レベルの4つ目)」が発令され、それに伴って避難所も開設されたとの連絡が入りました。

しかも、その「避難指示」の対象には、私たちの地域も入っているとのこと。

 

えー、これは本当にヤバい!

 

 

ということで、すぐに町内会の民生委員の方と連絡をとり、川の近くに住んでおられる「支援が必要な方」の情報を共有。

町内会で構成している「災害対策委員会(その救護グループ)」に協力を依頼し、「支援が必要な方」のお宅を訪問して、避難及び注意喚起の声がけを行っていただきました。

→ただ、実際に避難された方はゼロだったようです。

 

 

幸いなことに、夕方までには雨が止み、川の水位も下がってくれたため、私たちの地域では災害は発生しませんでした。

 

これはこれで「めでたし、めでたし。よかった、よかった」…です。

 

 

しかし、さらに雨が強まり、そして川の水が溢れ、その結果、床下/床上の浸水が発生してしまった…という状況を想像すると、ちょっとゾッとします。

 

川から水が溢れ、周囲の道路が冠水していく。

それでも雨/川水の勢いは止まらず、近くの家が、どんどん床下/床上浸水していく。

そして、避難が遅れた方が家に取り残されていく…

 

うーん、想像するのも恐ろしい…

 

 

とはいえ、災害が現在進行形で、しかも目の前で発生している状況で、私たち住民は何をするべきなんでしょうか?

 

今回は、そんなことを考えさせられました。

 

まず、金沢市の防災資料によると…

 

今回発令された「避難指示」は、5段階ある警戒レベルの4番目。

状況としてはかなり深刻度が高いものです。

 

その際に市民がとるべき行動としては、以下が指示されています。

 ・まだ災害は発生していない
 ・その段階で、全員が「危険な場所」から退避する
  →指定避難場所へ避難することが前提
 ・ただし災害発生確率が高く、避難が逆に危険なとき
  →近くの安全な場所/家の中の安全な場所へ移動

 

これを私たちの住んでいる地域(押野小学校の校区)に当てはめて考えてみます。

 

溢れそうな川の近くに住んでおられるお宅は100軒ほど。

この方々が「危険な場所にいる」と考えられる。

なので、該当する100軒のお宅の家族を含めた全員が、指定の避難所となっている押野小学校に避難する対象となるハズ。

 

しかし、実際には、これはなかなか大変です。

何百人という方が、大雨が降る中を避難所(小学校)に避難する。

車で行く方、歩いていく方。

自分では歩けないので、誰かの助けが必要な方。

→その「誰かの助けが必要な方」を助ける人を誰にするか?

 

避難所に来た一人一人を把握するため、個人を特定するための受け付けが必要。

新型コロナに関連し、健康状態についてもチェックも必要。

陽性者が出たらどうするか。

…などなど

 

今回発令された「避難指示」に従い、避難所となっている押野小学校に避難した方は、校区全体で、実は4人だけだったそうです。

校区全体では7,000人以上の人口がある中で、たった4人。

これは、あまりに少ないかも…

 

2011年の東日本大震災の際には、地震の後に大津波警報が発令されました。

それでも避難をせずに津波の被害に遭われた方がいた…そんなことを見たり聞いたりします。

 

翻って金沢市の作成したハザードマップによると、私たちの地域では、大地震が発生したとしても、津波や土砂崩れのリスクは少ないようです…というかほとんどリスクはありません。

しかし、近くに川が流れていることから、何百年に一度の大雨が降った際には、0.5m〜3.0m程度浸水するリスクはあるようです。

逃げ遅れると、まずいレベルですよね

 

 

避難に関する指示が発令されたときに「やるべきこと、とるべき行動」。

それらは、あらかじめ「どんな状況になったら、誰が、何を行うか」など、ある程度詳細な部分を含めて、具体的に考えておく必要がある。

そうしないと、結局、何もできない…

それを思い知りました。

 

今回の収穫は、それに「気付いた」ことです。

その収穫を活かして、私たち地域の防災の準備を進めていきたいと思います。

 

 

追伸

チームじゅげむでは、この日曜日、小松市の軽海・中海から山中温泉を抜け、福井県の勝山・吉崎を経由して石川県に戻り、片山津-美川-御経塚のルートを走る…というライドを計画していました。

軽海-山中温泉-勝山-吉崎-片山津-美川ライドのルート

 

上記Google Mapの下書きとして作ったガーミンコネクト上では、こんな感じで表示されます。

これだと、アップダウンの感じもわかりますかね…

ライドルート

 

走行距離 145.7km、獲得標高 819m(by Google Map)。

まあまあです。

 

 

さあ、楽しむぞ…と思っていましたが、そこにこの大雨。

設定したルートには、手取川、梯川、そして九頭竜川など、大雨の影響を受けた川沿いを走る国道・県道があります。

その国道・県道にも影響は及んでおり、大雨による浸水/冠水/地滑り等の災害が発生が発生した結果、現在通行止めとなっている箇所も多数アリ…

 

「しばらくは、おとなしくしている必要がある」

そう判断しました。

 

 

チームじゅげむの皆さん。

しばらくは、近場での早朝走行会等を行うことにしましょう。

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