72kgの壁

今日 8月18日(水)も、昨日と同様、ケイデンス80rpm目処のLSDを60分です。

LSD 60分

 

今日の気温も24℃と、昨日/その前とほとんど同じですが、汗の出方は、気温が35℃を超えていた頃と同じような感じです。

全身からダラダラと汗が出て、それがポタポタ滴ります。

もう、タオルはグッショリ、コンクリートの土間には汗の水溜りが…

 コンクリート土間に水溜り…

 

まあ、これで一ヶ月ごとに体重が2kg程度絞れているのなら、何も問題はありません。

しかし、ここ数ヶ月間、体重は72kgをあたりを行ったり来たりで、一向に「絞る方向」に行く気配はありません。

うーん、なぜなんでしょうか…

 

普通に考えれば、「摂取エネルギー < 消費エネルギー」なら、体重は減って行くはずです。

ということは、私の場合は「摂取エネルギー > 消費エネルギー」。

認めたくはありませんが、「飲み過ぎ、食べ過ぎ」ということですよね、きっと…

 

ただ、同じような飲食の具合で、かつ同じようなトレーニングのペースであっても、体重が80kg程度のときは、毎月1kg〜2kgのペースで体重が絞れていました。

それが、72kgまで減ったところで底を打ち、それ以降は、一向に体が絞れてくる気配がありません。

この72kgには「何か壁でもあるんかい!」…と思ってしまいます。

 

今から約40年前、私が大学2年、二十歳の頃の身長と体重は、身長は現在とほぼ同じ174.5cmでしたが、体重は10kgほど軽い62kgでした。

この頃、ヘタレの私は、大学のサッカー部ではなく、アルバイト先が主催している社会人サッカーチームに所属しており、そのチームが、県の3部リーグから2部リーグへの昇格を目指している状況で、ほぼ、全試合に出場していました。

実はその当時、私が体を動かす感覚としては、「体のキレが、非常に良い」と感じていていました。

 

大学3年の21歳には、チームの方針で筋トレを取り入れたり、走り込みをしたりしたことで筋肉が増え、体重が64kgほどに増えました。

筋力や持久力は向上しており、トレーニングの効果はあったのですが、体のキレという点では「もう少し体重が軽かった、二十歳の方が良かった」…と、当時は思っていました。

ただこれは、サッカーの試合で…というよりも、オートバイで峠を走ったときの感覚による…のかもしれません。

 

その当時、私は、いわゆる峠のローリング族からサーキットでのレースを目指す一歩手前のオートバイのライダーでしたが、オートバイで連続するコーナーを走るときは、コーナーを「腰で切って、走り抜けていく」…という感覚を持っていました。

しかし、サッカーのトレーニングで上半身&下半身の筋肉を増やしてからは、なぜか、この感覚が鈍くなってしまったように感じていました。

このため、それ以降は、以前ほど速く走ることが難しい…とも思っていました。

この理由は、分かりませんでしたし、自分にとっては今でも謎となっています…

 

ということで、私の目標体重は、体のキレが良かったときの体重、つまり今より10kgほど絞った「62kg」なんです。

いやー、道のりは遠いですけど…

 

ここは考え所です。

(1)飲食の内容を見直して、体を絞るのか。

(2)飲食の内容は変えず、トレーニング量/質を増やすのか。

 

たぶん、正解は(1)。

でも、それは、ちょっと酷ですし、寂しい気分になりますよね、きっと。

あー、どうしようかなぁ…

 

 

追伸

オートバイで連続するコーナーを走るときは、「腰でコーナーを切る」…

この説明だけでは、ちょっと分かりにくいですよね。

ということで、少々長いですが、興味のある人向けに、その感覚についてもう少し説明してみます。

 

一般的にオートバイでコーナーを「速く」走ろうとするときは、

①ブレーキをかけ
②ブレーキのリリース(放す)と同時に、バイクをバンク(傾ける)させ
③アクセルを開け気味にして
④コーナーの一番深いところ(クリッピングポイント)を過ぎたら
⑤できるだけバイクを起こしてアクセルを全開に持っていく

という手順で操作をします。

連続するコーナーでは、①〜⑤が一番スムーズに行えるコーナーリングラインを探って走ります。

こう書くと「案外に簡単そう…」に思えますが、そうではないんですね。

 

実は、オートバイに乗って、安全に「速く走れる人」と、「そうではない人」との間には、上記の①〜⑤の操作に関する大きな違いがあります。

その詳細は…

 

①のブレーキ。
タイヤと路面の摩擦(グリップ)を最大まで使い、より短い区間で、より多くのスピードを落とします。
これ、結構難しいです。
ただし、練習すれば、おそらく誰でも身に付けることができるテクニックです。

 

つぎに、②のブレーキリリース&バンク、そして③のアクセル。

まず②ですが、急激にブレーキをリリースするのではなく、フロントタイヤの荷重(グリップ)を急激に失わないように、少し優しく、ジワっ…とリリースします。
このテクニックも、練習すれば、誰でも身に付けることができます。

そして、車体をバンクさせるんですが、ここからが、安全に「速く走れる人」と、「そうではない人」には違いがあり、その違いを埋めることは、ちょっと難しいような気がします。

 

ブレーキが終わりオートバイのスピードを落としたら、ライダーは曲がりたい方向(左右)に重心を移動さます。
それに伴ってオートバイの車体は、勝手に曲がりたい方向に倒れ、倒れていくと共にハンドルも内側に切れていきます。

これを「セルフステア」と呼んでいますが、このセルフステアによる旋回を利用することで、オートバイを速く、かつ効率的にコーナーリングさせることができます。

 

コーナーのRには大・小があり、Rに合わせてどの程度速く/深く倒すか…ということも、速く走る上での大きなポイントなのですが、セルフステアを利用するときは、ライダーが重心を移動させる「速さ/量」によって、車体が倒れていく速さ/深さを調整しています。

 

そして③のアクセル。
上で述べたように、ブレーキが終わって重心を曲がる方向に移動させると、オートバイは倒れて行き、ハンドルも切れていきます。
でも、そのままでは転倒するだけ…ですよね。

そこで、アクセルを開けて後輪にトラクション(前に進む力)を加え、今度はオートバイに起きる力を与えます。

この「倒れる力」と「起きる力」を、腰とアクセル(トラクション)の具合でバランスさせながら、かつ加速した状態でクリッピングポイントに向かうことが、オートバイを安定させて速く走る秘訣だと考えていました。

 

 

ただ、私の見た感じとしては、多くのオートバイのライダーは、実は、このセルフステアを利用していないんじゃないかな…と感じていました。

 

当時、多くのオートバイのライダーは、ブレーキをかけた後、自分の体重をかけて積極的(無理やり…)に、バイクをバンクさせていたように思います。

また、ハンドルをガッチリ握って、アクセルをパーシャル(加速も減速もしない状態)、あるいは どちらかと言えば「やや減速している状態」で、クリッピングポイントに向かってコーナーを曲がっているようにも見えました。

実はこの状態は、オートバイのバランスとしては非常に不安定で、ちょっとしたタイヤのグリップの変化、路面の状態によりハンドルを取られ、アッという間にバランスを崩してしまう=転倒していまう…というリスクがあります。

 

そうではなく、手はハンドルに添える程度にしてセルフステアを邪魔せず、オートバイの倒れる力/起きる力を「うまくバランスさせる」ように、腰でオートバイの重心の移動=バンクする速さや量を制御し、合わせてアクセルを調整して開けていく…
こうすると、オートバイは非常に安定した状態で走っており、多少のグリップの変化、例えばマンホールや道路のつなぎ目のギャップ等で車体が揺れるようなことがあっても、まったく不安を感じることなく、アクセルを開け続けることができます。

 

ただ、「セルフステア」によって、オートバイが勝手に倒れていく/ハンドルが内側に切れ込んでいく…という状態/感覚は、乗っているライダーの感覚からすると「ちょっと怖い/違和感がある」という面があったので、本当にそうしている方は少なかったのではないか…と思います。

 

私も、最初は怖かったので、それに対応するため、オートバイの乗り方を変えました。

それまでは、コーナー外足のステップを踏み込み、外足の太ももでガソリンタンクを押さえつけ、内側の足を開いて膝を突き出す乗り方、いわゆる「ハングオン」と呼ばれる乗り方をしていました。

しかし、セルフステア=「自分でオートバイを押さえつけるのではなく、勝手に倒れ込んでいく」…その動きを最大限に活かすため、外側の足に体重をかけているのは同じですが、左右両足の踵でステップを挟み込み、やはり左右両足の太ももでガソリンタンクも挟み込んだ姿勢で乗る方法に変えました。

この姿勢で、腰の位置を内側にズラす(感覚的には、シートから落とす…)ことで重心の位置を調整してコーナーリングしますが、自分の体重をかけて、起きようとする車体を無理やりに倒し込んで小回りをする…ということはしないようにしていました。

これは、いわゆる「リーン・ウィズ」と呼ばれる乗り方ですが、頭をセンターに残して腰だけを内側に落とすので、若干、ハングオン寄り…と言えるかもしれません。

(その当時のWGP500で言えば、クリスチャン・サロンの乗り方ですね…って、皆さん、分からないですよね…)

 

見た目の迫力やカッコ良さでは「ハングオン」の方が見栄えがするので、その当時のオートバイ・ライダーは、圧倒的にハングオンで乗っている方が多かったように思います。

 

 

セルフステアを利用して、安定したまま、アクセルをできるだけ開けて走ことができれば、④のクリッピングポイントは、⑤に上手くつながるように、パーシャル/減速した状態ではなく、加速して通過することができます。

これらの一連の操作をうまく行うことで、コーナーの区間タイムを縮めることができる…という感じです。

 

理想としては、

A)直線部分ではできるだけ加速
B)コーナーの直前&短時間でスピードを落とす
C)ブレーキングが終わったら素早く重心移動&バンク
D)オートバイの進む向きを素早く変えて
E)同時にクリッピングポイントに向かってできるだけ加速

…ということになります。

私は、この一連の操作を「コーナーを切る」という感覚を持って走っていました。

 

 

コーナーリング中に「腰で重心を制御」する。

それに加えて「セルフステアを邪魔せず」に、「素早く進む向きを変える」。

そして「アクセルを調整」し、それによって「加速して=リアタイヤにトラクションをかけて」コーナーを曲がる。

 

サッカーのトレーニングで筋肉が増えた後は、なんとなくオートバイから受ける感覚が以前とは違ってきたように思え、そのために、それらの操作が上手くできなくなった=速く走れなくなった…ように感じていました。

その理由は、今となっても分からないままです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です